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第一作業室⑥

コンコンとノックをし、扉を開けると誰かがプレゼン中だった。まるで大学の講堂のような作りの部屋でどこか懐かしくなった。ところでいったいこの台車はどこに置くべきなのか。プレゼン中でもミネラルウォーターを配るべきなのか。すると、一番後ろの席に座っていた男性がこちらを向く。

「おいお前、ノックの仕方も知らねーのか?」

鬼の形相で怒られる。

「2回はトイレの時だ、こういう時は3回ノックしろ」

と横から冷静な声が割り込む。見ると、さっき出会った口ピアスの女だ。この人も第一の人なのか。

「すみません、次から気をつけます」

「お前に次なんてあんのかねー」

その言い方に少しムカつきながら、僕は横に立っている彼女に聞く。

「すみません、ミネラルウォーターっていつ配ればいいですか?」

「あと少しで休憩だからその時にでも配れ」

「わかりました」

沢山さんに言われたことはやったし、今はこの会議に参加すべきなのだろうが、席がない。全席埋まってるというよりかは一人が荷物置きに何個も占領している感じだった。横を見ると立っている人もちらほらいるので僕も立って聞くことにした。プレゼンターが入れ替わる。よく見ると先程ぶつかって散々罵倒してきた人だ。

「第一作業室リーダーの、山上です」

どこか腹の立つ声と喋り方だ。

山上は続けて言う。

「これから今回のターゲットについて説明させていただきます」

ターゲット、狙撃対象。

いよいよ、殺し屋らしくなってきた。

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