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第9回 1万人の勘違い 〜3月10日の大誤審〜
事件が起きたのはイアリム王暦43年3月10日に行われたアカスオク・オーシャンズ対アカナト・リーブスの8回表だった。リーブスの"鋼の航海士"ウオドゥクが打ったライナーは2塁付近にいた塁審を直撃。審判は石と同じとして普段通りインプレーになり、ウオドゥクは内野ゴロでアウトとされた。この翌日、試合の顛末を知人から聞いたファンの1人から「塁審が内野手より前に出ていた場合はボールデッドではないか」との手紙がマスターリーグに寄せられた。ルールブックと当時の状況を照らし合わせ、確かにボールデッドが正しい判定だったと判明した。選手、審判、観客誰もが気づかなかった、珍しい誤審だった。