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第60話 後 未知

「なあ、そろそろbランクのクエスト受けてみない?」

 「ていうかなんで今まで受けなかったの?」

 え?どういう……もかして、bランククエスト受けなかったのは私の召喚獣が原因なの? いや、カイル兄さん達が忘れたから間違いなく私の召喚獣と関係しているでしょう。

 「そうだな。じゃあ受けてみようか」

 理由は召喚獣を使わせないためってところか。また私がカイル兄さんの足を引っ張ったのね。でも、bランククエストで役に立てば名誉返上ができる。あっ、汚名挽回の方が正しいだったっけ?


 「カイルさん、今日はどういったクエストを?」

 「今日はbランククエストを受けてみたい」

 「それはよかったんです! 実はですね、是非受けてほしいクエストがありまして」

 「説明を聞かせてくれ」

 「はい。実は一ヶ月ほど前に、とある村が未知な魔物に襲われたらしく、救援要請が届きました。3チームほどcランク冒険者を派遣しましたが、帰ってこませんでした。だいぶ経ちましたし、村人達はもう……。ですが、未知な危険が潜んでいる以上、放置するわけにもいかないので……。救援クエストから偵察クエストに変更したとは言え、cランク冒険者が3チームも行方不明になりましたので、bランククエストにランクアップさせていただきました。ところが、今この辺りで活動しているbランク冒険者は自由と正義のみんなさんだけですので、どうしても受けてほしいのです。どうですか、受けていただけますか」

 「みんな、受けていいよな?」

 「「うん」」

 「ところで、受付さん、一つ確認していいかな? 偵察するのはいいが、別に、魔物倒してしまっても構わんのだろう?」

 「はい。倒せるのであれば別に倒して貰っても構いませんが、討伐が目的な戦闘はおすすめしません。なにぶん、標的の戦闘力は把握していませんので。と言うより、標的の戦闘力を調査するのが今回のクエストの目標なんです」

 「それはそうだが、bランク冒険者が僕達しかいない以上、僕達が倒さなければならないんだろう?」

 「いいえ。もしbランク冒険者でも対応できない討伐対象だった場合、冒険者ギルド本部に救援要請を送ります。そのためにも、標的の戦闘力を的確に測らないといけません。とりあえず偵察だけしましょう。焦ることありませんから」

 「わかった」

 強い魔物でも、情報があれば対策のしようもある。未知の魔物であればどう準備していいのかわからない。とりあえず撤退戦用のアイテムを多め準備しようか。


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