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元大賢者、転生してレベル1からダンジョン配信  作者: 相木ふゆ彦
第二章 SSSランク剣聖の誕生

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第25話 剣聖の夜白

「こうなったら、エリアボス撃破の配信をしちゃわない?」

 

 朝日の一言から、それが始まった。

 俺はまだ、二人の言葉の真意が分かっていない状態だ。

 

「それ、いいね! でも、この結界はどう説明するの?」

 

「ヤシロの力で、マヒルに結界のスキルあげられない?」

 

「朝日ちゃん、さすがにそれは」

 

「ん?出来るぞ」

 

 今まではバレないようにだったから、弱めのスキルを渡してたけど。

 ただ、魔力60だと結界張れないんだよな……。

 

「マジックスクロールの紙はまだあるしな……。問題は魔力80必要なんだが」


「そっか……え?」

 

 マヒルがステータスを開いて固まる。それを覗き込んだ朝日も硬直した。

 なにがあったんだ……? 鑑定。  

――――――――――――――― 

七瀬マヒル 

レベル  30   

ジョブ  賢者   

体力  190

魔力  160

攻撃力 300

防御力 350

俊敏性 180

召喚術、ファイヤーボール、アイスニードル、ウィンドアロー、水魔法

―――――――――――――

真神まがみ朝日

レベル 23

ジョブ 大盾使い

体力  100 

魔力  50

攻撃力 100

防御力 250

俊敏性 80

シールドブロック、リフレクトガード

―――――――――――――

 思ったより、レベルがあがってる!

 ゴーレムに少しでも傷を負わせたおかげで、経験値が入ったのか。

 

 うまいこと、ダメージいれさせたゴーレムを俺が撃破していたらしい。

 朝日もマヒルも自力でスキル増やしてるし、マヒルの魔力の伸びは予想外だ。

 

「これなら、結界魔法渡せるな」

 

「自分のステータスじゃないみたい……びっくり。でも途中から乱発しても確かに平気だったかも」

 

「やっぱり、この辺はEランクジョブとSランクジョブで差が出るなぁ」

 

 俺は、というとステータス変化なし。やはりあれだけじゃ、レベルあがらないよな……。

 っと、少し急がないとザガンが大変だった。

 

『思い出していただけてなによりです、我が王……』

 

 口調が若干恨みがましい。すねてるな。

 逆に考えると、俺も延々押し寄せるスライムが来たら途中で飽きそうだ。

 

『我が王の規模で比較しないで頂きたい! 倒しても倒しても終わらない、地獄ですぞ』

 

 悪魔デーモンが何言ってるんだが。お茶目なやつだなぁ。

 

「物魔結界作成……術式付与」

 

 空白のマジックスクロールに、結界魔法を注ぎ込む。

 二人は熱心にこっちを見ていた。珍しいのか?

 

「完成だ」

 

 マヒルに渡すと、マヒルはしげしげとマジックスクロールを見てからその身に溶かす。

 鑑定しても、ちゃんとスキルについているな。よし。

 

「マヒルに結界を展開させて、それを配信するんだな?」

 

「そっ。そしたらなんで生き残れたかも説明できるし、何よりヤシロは壊さない武器手に入れたんでしょ? せっかくだから大々的にお披露目しようよ。アンチ剣聖なんてぶっとばそ!」

 

 朝日は、俺が剣なし剣聖と言われるのを気にしてたんだな。

 マヒルも、力強く頷いている。

 

「つまり、私が結界を張る。朝日は防御。夜白くんが剣聖の技を披露して、ダンジョンボス撃破! 配信は大バズりってことね」

 

「マヒルも一撃いれるんだぞ?」

 

「今、いれちゃうね! ――アイシクルランス!」

 

 他の雑魚ゴーレムに邪魔されて前に進めないゴーレムキングに、マヒルの一撃が直撃する。

 

「今ので、結構体力削ったぞ」

 

「ほんと!? これが攻撃力300なんだ!」

 

 なんなら、ゴーレムキングは瀕死なんだが。これに俺が大技食らわすの?

 

「じゃ、ヤシロ、配信ドローンの準備はいい?」

 

「いつでもいいぞ」

 

 マヒルが結界を展開する。かなり範囲は狭いが、三人なら十分入れる大きさだ。

 俺は轟滅黒剣(ごうめつこっけん) を取り出したところで収納魔法から、配信ドローンを出した。

 

〇キタ━(゜∀゜)━!!映像戻った!

〇全員無事だ、ここどこ?

〇やばい、ゴーレムうじゃうじゃじゃん……

〇生き残れてるの、マジで凄い

〇夜白、無事か!?

 

 配信の中には楓たちもいる。そうか、安否が分からなくてずっと黒い画面の配信の前で待っててくれたんだな。

 そうとなれば、朝日の言う通りみせるっきゃないな。

 

「皆さん、私たちは魔物氾濫(スタンピード)に巻き込まれましたが無事です!」

 

「これから、ダンジョンボスを倒しますよー!」

 

〇ダンジョンボス!?

〇ってことは最下層じゃん? マジ??

〇え、ダンジョン潜りたての一年生三人だけで? どうやって??

〇ま?

〇え、死ににいくようなもんじゃん? やめなー!

〇引き返せ、引き返せ! 死ぬぞ

 

 うーん、配信見ている人には悪いんだが、敵はすでに死にかけてるんだよなー。

 自演のようで気が引けるが……。

 

 ドローンを動かして、結界のわずかな反射を見せる。

 轟滅黒剣(ごうめつこっけん)は、俺の魔力に反応してキラキラと光った。

 ゴーレムキングの前には、数体のゴーレムがいたが気にしなかった。

 

「――紅蓮一閃!」

 

 炎を纏った一撃は、一瞬にしてゴーレムたちを焼き尽くしながら貫通する。

 マヒルの結界を抜けたが、もう目標は倒れるだけだった。

 瓦解するゴーレムキングに、大盾でシールドブロックを発動する朝日が俺を守る。

 

〇うおおおおおおお

〇鳥肌たった!!

〇これが、剣聖か!!

〇マジでカッコイイ!!

〇夜白P、覚醒回!?

〇夜白PのPはパーフェクト!

〇ダンジョンボス一撃とか……どーなってんの?

〇やべー同接30万人超えた……!

〇夜白くん、人間、やめた……?

 

 ゴーレムの群れが消えた。

 ザガンのほうも、今は魔物はいないはずだ。

 

魔物氾濫(スタンピード) は、これで収まりました。これから一層に歩いて戻ります」

 

 配信画面は、視聴者の文字で埋め尽くされた。

 これが、バズりというやつか……。

 

 投げ銭が一度始まると、ラッシュが起きる。

 

 さてと、よし、配信を終わらせて瞬間移動使うか?

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