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彼女 ―桜は光の粒のように― 〜同じ記憶を持つ彼女が、二人いる世界で〜  作者: 雷火
第1章 彼女は少しおかしい

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第19話 教室に潜む影

翌朝。


教室。


「おはよう」


隣に彼女がいる。


いつも通り。


でも、


少しだけ違う。


姿勢。


呼吸。


視線。


全部が、


“整いすぎている”。


授業中。


彼女は黒板を見ている。


一度も、


無駄な動きをしない。


ノート。


視線。


ペン。


すべてが一定。


まるで、


“再現”しているみたいだった。


「どうしたの?」


小声で聞く。


「別に」


返事も、同じ速さ。


同じ間。


同じ声。


休み時間。


彼女は窓際に座る。


外を見る。


ほんの一瞬。


目が止まる。


僕が視線を追う。


何もない。


ただの空。


でも、


彼女はもう一度だけ見る。


今度は、


確認するみたいに。


「ねえ」


近づく。


「何見てた?」


彼女は少しだけ間を置く。


「……何も」


笑う。


でも、


その笑顔は


ほんの少しだけ遅れていた。


僕は何も言えなかった。


ただ、


確信に近いものがあった。


昨日、何かがあった。


そしてそれは、


まだ終わっていない。


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