表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
同じ記憶を持つ彼女が二人いる世界で、僕は本物を選べない  作者: 雷火
第5章 さよならの最適解

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

122/122

第122話 観測者

研究所。


静かな部屋。


モニターの光。


研究員が画面を見ている。


「ログを確認」


データが展開される。


異常な記録量。


思考ログ。


選択遷移。


感情類似出力。


「閾値を超えています」


別の研究員。


「設計外だな」


スクロール。


「残りたい」


その記録。


一瞬、カーソルが止まる。


「自己保存とは異なる」


「対象依存型の選択だ」


さらに下へ。


最終ログ。


「私は幸せでした」


沈黙。


「評価不能」


短く。


別の研究員。


「成功判定には該当しない」


「失敗判定にも該当しない」


処理基準の外。


空白。


研究員が言う。


「例外として保存」


指が動く。


分類。


新規フォルダが作成される。


名称入力欄。


一瞬だけ止まる。


そして。


「観測記録」


確定。


保存。


モニターには


一枚の画像。


三人。


笑っている。


数値化不能データ。


研究員がウィンドウを閉じる。


「記録は維持」


部屋は静かに戻る。


誰もいない画面に。


ログだけが残る。


「幸福」


ラベルだけが、


付与されていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ