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第46話



カナに訳話せメールを送ってみたが反応なし。

これは変だ、と思うと同時にジワジワと心配する気持ちと、

焦る気持ちが湧いてくる。


落ち着け、落ち着くんだ。


この分だと後10分もかかることなく自宅に帰れるだろう。

つまり今考えるべきは着いた後の事。


………………。


ダメだ。ラチがあかない。


……あれ?俺連絡したっけ?



プルルルル!


プルルルル!


プルルルル!


……出ない。


クソクソクソ!


何か、ないか?何か……


連絡にも出なくてメールは返信がない。

これを何もなかったで済ますことはできないだろう。


いや、少なくとも普通の日常だったならば「今は忙しいのかもしれない」で終わったかもしれないが、あの異常なメールの量や自分を案じる夏菜子のメールを見て、急に連絡が途切れたのだから心配するのは当たり前と言えるだろう。



落ち着け……おちけつのだおちけつ……無理だぁ!



そんな感じでソワソワしだした蛍をギュッと抱きしめる西蓮。


「っ!……西蓮さん?」


「落ち着いてー、深呼吸して〜」


「いや、でも」


「いいから、ほら吸ってー、はいて〜……」



くっついていない箇所が無いんじゃないかと思うくらいに体を抱き寄せて、深呼吸を勧める。


抵抗して良いことは何もない。

言われた通り深呼吸する蛍。


抱き寄せられ、落ち着きを取り戻し始め安心感を覚える。



そうだな、必要以上に焦ると却って逆効果だし、

もう少し肩の力を抜いて……よし!


「あ、ありがとうございます。ちょっと落ち着けました……」


「うんうん。友達も大事だけど、その友達は焦って怪我するのを嫌がるかもしれないよ?一人じゃなくてもっと周りを頼って良いんだからね?」


聖母か?聖母なんだろうなぁ。


めっちゃ良い人すぎる。涙出そう。


でも西蓮さん。

俺ね、今友達と思ってくれてる人カナしかいないんですよ。


泣いていいですか?

さっきとは違う意味で涙出そう……



見てくれてありがとうございます!

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