第42話
「やっ!調子はどうよ!」
「良いですよ、うん多分」
蛍が連れ二人と組織を出てから数分。
研究室の隣室、客室とも言える場にて、二人の人物が邂逅する。
一人は顔に特徴がなく、服装は黒スーツで髪型オールバック。
部屋に設置されているソファーにて、キャラが変わったように優雅に紅茶が入ったティーカップを傾けている。
その人物の名は影野模部。
もう一人はこれまたオールバックに黒スーツ。
それなりに整った顔立ちにスリムな体を、上品に丁寧な仕草で動かせる。
その人物の名は登呂都露路。
窓が無く、開放感のかの字もない部屋に、二人で向かい合って座る。
「いやー、なになに紅茶なんか飲んじゃって!お貴族様かぁ〜?」
「ノーノー、お偉いさんだよ。ていうかあんたも飲むでしょ。紅茶」
「もち」
二人で親しげに話す。
それはまるで旧知の仲の友人や、戦場でのブラザーとの間柄の様な気心知れた仲のよう。
「で、どう?お見合い話。止まりそ?」
「1日で止まるもんか、でも……どうやら認知はされたようで」
二人してニッコリ笑い合う。
「にしてもビックリだね。愚痴を言っただけなのになんとかしようとしてくれるとは」
「な〜に、気まぐれ気まぐれ」
「あっそ」
模部は言葉少なく返す。
「で?で?」
「……?なに?」
「どう?実験体。良くない?」
「ああ、君の孫ね」
そう言って呆れ顔をする。
「まあ確かに、自慢の子の概念装置ちゃんが作った子ではあるけどね?」
「うん。いんじゃない?上手くできてると思うよ」
そういうと登呂は顔を輝かせる。
「そっかそっか!やっぱりそうだよね!はー良かった!」
「そんなに嬉しんだ?」
「いやー、やっと模部ちの子が見れるんだなって!」
そう登呂が言うと模部は思わず紅茶を吹きそうになる。
「ングッ!……どーゆうことよ」
「だって可愛いって思ってくれたんでしょ!ならもう好きって事よ!」
「言ってない。実験が上手くできてるじゃんって事だよ」
「またまた〜。証拠は上がってるんだよ?」
そう言って登呂は手に一枚の写真を持ち、見せびらかすようにヒラヒラと振る。
そこには車に乗った銀髪少女に手を差し伸べ、顔を背けて赤面する模部の姿。
「……グーで殴るぞ?」
「んじゃ!飲むか!」
「いや僕は飲まないよ?その言い方は絶対に紅茶の事じゃ無いよね?近況報告だってば」
「それでも口は開けといてね!突っ込むから!」
「……エェ」
見てくれてありがとうございます!
主人公の名前間違ってたんで修正入れました。
誰だよ蛍吹。
蛍吹「俺のこと?」
!?




