第41話
そう思っていた時期が私にもありました。
「美紅ちゃん美紅ちゃん……ハァハァ」
可愛い。
可愛いすぎる。
この子は天使か?
腕の中できゅう…とくたびれる姿にヨダレが止まらない。
肌しゅべしゅべ!髪がサラサラ!なんかいい匂い!この腕にすぽっと収まる小柄な体躯が最高!
この研究室にいる研究員には一つの共通点があった。
それは、ある程度の悪ふざけには全力を出してふざけよう。
というもの。
研究とはインスピレーションが欠かせない。
面白いものや意外なモノで閃く事は研究員の資質と言えなくも無いのだ。
悪ふざけとはインスピレーションを刺激するのに使える肥料と言える。
今回もそんな悪ふざけで始めた事だった。
この研究室に来客が来る。
ある日支部長は急にそんな事を言い出した。
研究員達はどゆこと?と支部長に詰め寄り事情を知る。
というか通達が無い時点でこの自由な職場(笑)の将来は不安だ。
どうやらあの時の実験体が形を定着させ、意識を取り戻しメンテナンスに来るようだ。
因みに研究員達の殆どは実験体の容姿を知らない。
知っている者も、研究員へのサプライズとして支部長から箝口令を敷かれているし、支部長のお気に入りの研究員は皆、面白ければ良い、という人しかいない為基本逆らわない。
私はそんな組織の将来が心配です。
……話を戻します。
その時にですね、ある研究員が悪ふざけをしだしたんです。
「よし。そんな可愛い子が来るんなら俺はむさ苦しい男でいられねえ。情けない男として土下座で迎えよう」
ええ。
ここにいる人ならそんな悪ふざけを一人の奇行で終わらさないことぐらい分かってましたとも。
はい。結果、全員で土下座のお出迎え作戦立案です。
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期待は良い意味で裏切られた。
可愛い子が来るという話に皆期待してはいたものの、まさかいるだけで目を惹かせてしまうような女神が来るとは夢にも思っていなかった。
まあ、ここにいる研究員のような人間にあの美貌は刺激が強すぎた。
支部長とあの少女が隣室に行った後、研究員達は心を鷲掴みにされてましたね。
かくいう自分もその一人です。
いえ、心を射抜かれたと言っても良いでしょう。
もはやそれは崇拝と言っても過言では無いかもしれません(早口)
その後、なんやかんやあってあの少女の、
いや、この少女の一時的な世話係を捥ぎ取ったりしましたが……
きゃわわです!
メンテナンス後、彼女は体を動かせない様だったので私がお着替えさせてあげたりしたんです……が!
裸でした。興奮しま…ゲフンッ!
まるで生命の神秘を感じさせるその体は人類の一人に数えるには畏れ多いと思えるほどに……興奮しましたね!
彼女の喋り方がふにゃふにゃだったのも可愛いを加速させました。
ふう……もっと密着して抱きかかえる様に着替えさせてあげま……あああああ!良い匂い!肌触りが神!息乱れるくらいこの子の匂いかぎゅ〜〜‼︎
はい。
よし。前言を撤回しましょう。
「納得なんてもんじゃない!美少女さえいれば良いかも!」
「えっ!何、急にどうしたの…?」
「ん?なんでもないよ〜。ねえこの後私とホテルにインしない?」
「え?いや、帰りますけど……約束あるので」
えっ⁉︎なら今のうちにもっと美紅ちゃん成分を補給しなきゃ!
ぎゅ〜〜!スリスリスリスリ!
「わぁあ!あ、あの!ちょっと密着しすぎです!」
「可愛いよぉ〜〜!」
「俺、ああいうのもアリかなって」
「まあ分からなくもない」
見てくれてありがとうございます!




