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現実世界にダンジョンが現れたが、俺は誰にも従わない  作者: HATENA 
第2章「覚醒者」

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第40話「侵食域」

 地面が、脈打つ。


 ——ドクン。


 「……来るな」


 視線の先。


 木々の奥。


 何かが動く。


 「……でかいぞ」


 神崎の声。


 次の瞬間。


 ——ズズズッ。


 地面を割りながら、現れる。


 「……なんだそれ」


 巨体。


 だが、形が定まっていない。


 肉。


 木。


 岩。


 それが混ざっている。


 「……融合してるな」


 詳細鑑定。


 【侵食融合体】


 Lv???


 「……また不明か」


 笑う。


 「……いいな」


 ガルが唸る。


 融合体が動く。


 ——ドンッ!!


 速い。


 「……来た」


 未来視。


 「……左」


 回避。


 だが——


 地面が割れる。


 「……範囲広いな」


 ただの突進じゃない。


 「……環境ごと来るタイプか」


 神崎が横に回る。


 「分けるぞ!」


 「……了解」


 踏み込む。


 「……風」


 加速。


 融合体の側面へ。


 「……硬いな」


 斬る。


 だが——


 弾かれる。


 「……通らねぇか」


 その瞬間。


 融合体の一部が“変形”する。


 「……おい」


 腕が伸びる。


 ——ドンッ!!


 「……っ!」


 ギリギリで避ける。


 「……形変わるのかよ」


 神崎が吹き飛ばされる。


 「ぐっ……!」


 「……大丈夫か」


 「問題ねぇ!」


 立て直している。


 「……ならいい」


 視線を戻す。


 融合体。


 「……弱点どこだ」


 未来視。


 断片。


 「……見えねぇな」


 だが——


 「……あるだろ」


 必ずある。


 観察する。


 動き。


 再生。


 変形。


 「……中心じゃないな」


 外側は無限に変わる。


 なら——


 「……内部か」


 踏み込む。


 「……中、見る」


 正面へ。


 融合体が迎撃してくる。


 「……全部見えてる」


 回避。


 回避。


 突っ込む。


 「……開け」


 斬る。


 無理やり、こじ開ける。


 その瞬間——


 「……あった」


 奥。


 “別の核”。


 「……これだ」


 笑う。


 「……神崎!」


 「見えたか!」


 「ああ!」


 次の一手で——


 すべてが決まる。

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