物語の舞台説明
時は21XX年、異世界の地球では、あちこちで戦争、変乱が絶えずにいた。
そんな中でも科学技術は進歩していき、ドローンやAIを使った無人兵器も次々と開発され、戦場にどんどん投入されて行った……。
ドローンを使った大型小型の無人兵器、AIで自律的に戦闘するロボット兵器が戦場に満ち溢れ、ドローンとドローンとの代理戦争が行われ、もう人間が戦場で死ぬことは無くなったかに思われたところで、人類は根本的なところに気付く。
それは、「どんなにドローンでその土地を武力的に制圧しても、その土地に実際に人間が行かないことには、無人兵器だけでは実効支配することはできない」ということであった。
例えば、どこかの土地の領有権を巡って国同士がドローンで戦争をしたとする。ドローン同士の戦争ではどちらかの国が勝ったとして、その場所にはいずれ人間を送り込まねばならない。その時、その人間が相手の国によってゲリラ的に襲撃されれば、戦わずして無駄死にすることになってしまう。
当然、戦場となった地域へ一番乗りするのはその国の歩兵であるから、死ななくて良くなったはずの戦争で死ぬことに対して、歩兵たちからは多くの不満の声が上がる。
一方で、歩兵たちの乗った装甲車やトラックが敵のドローンやテロリストの自爆攻撃に襲撃されて歩兵が死亡したり、歩兵の野営地がドローンに襲撃されたりする事例も多発し、死ななくていいはずの戦争で無駄死にだということで歩兵の士気はどんどん下がっていく。
それはやがて、歩兵の志願者激減という事態を招いた。
これではいけない、というので、機械化歩兵の運用方法が根本から見直され、「歩兵をドローンの攻撃から守り、安全に最前線まで送り届ける乗り物」の開発が急がれた。
そして、その解決手段として、「一人ないし二人の歩兵を、各々装甲の厚く武装の充分な装甲車に乗せて突撃させ、敵のドローン兵器その他を制圧し、安全が確認出来たところで総員が現地集合し、装甲車を降りて敵地の占領をしていく」という方法がとられることになった。
歩兵の乗る装甲車はドローンの攻撃を受けにくくする為にコクピットが地上からやや高いところに置かれ、山岳地帯、段差や瓦礫などの車輪や無限軌道では越えられない地形を乗り越える為に二足歩行が出来るようにされ、主だった火器は暴発などによるダメージから乗員を守るため胴体部分から離されて手持ち式となり、マニピュレーターによって武器が持ち換えられる汎用性を持たされた。デザインも前線の兵士の士気を鼓舞するようなものが採用された。
結果、SFに出てくる巨大ロボットそのものになったこの装甲車は、「突撃装甲(アサルトアーマー:略称AA)」と呼ばれるようになった。
初めのうちは特殊部隊を中心に配備されたAAであったが、たちまち全軍へと波及し、今までの戦闘の常識を変える存在となって行った。
この物語は、AAを駆り戦場を駆け巡った乙女達の血と汗と涙とエログロナンセンスのドラマである……。




