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第194夜 河童群棲
両手はコントローラ
糧なる球転がしのため
甲羅が背後を塞いでも
七色の球を転がし続ける
甲羅の中に蓄えた
コンクリートジャングルの
役立たずなサバイバルキット
備えあれば憂いなしか
我が身の防御に長け
決して目立たず
黙して出張らず
群中に覇気なく潜む
老婆を前に居座り
直首を深く曲げ
気付かぬふりで
玉転がしに励む
モエー
オシー
ダルー
なる奇妙な声鳴を発す
いつから増殖したのか
外来種でもなく
ましてや改良種でもない
都市性アノニマス
雌雄漲らず
老若交わらず
島内の狭き芝居小屋で
朽ちようというのか




