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帝国の栄華  作者: ロンメル
第二次世界大戦
19/29

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活動報告で出した敷島級戦艦、お披露目です。

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アメリカの参戦後に日独英の大西洋艦隊は米軍とアイスランド沖にて艦隊決戦を求めていた。ドイツ海軍は新鋭戦艦であるドイッチュ級二隻を投入した。ドイッチュ級は46cm砲連装四基の主砲を持つドイツの新鋭戦艦でドイッチュ、デーニッツが就役していた。海軍の増強をしていたドイツは空母も投入した。イギリスもドイッチュ級のコピー艦であるクイーンエリザベス級の建造が行われた。海軍大国のイギリスはそれを五隻揃えていた。日本海軍はドイッチュ級設計の素になったと言われる敷島級戦艦を保持していた。敷島級は既に旧式と見られるようになった金剛級の後継艦である高速戦艦でドイッチュ級よりダメージコントロールや対空兵装に力を入れているがドイッチュやクイーンエリザベスでは装甲防御と航空兵装重視で敷島級が後部ヘリコプター甲板に三機のヘリコプターしか搭載しないのに対しカタパルトから水偵六機を打ち出せた。水偵は晴嵐を輸入して改良していたar245だった。46cmの主砲はより長砲身の50口径にして船体の溶接はドイツの技師に頼んだりした。金剛級、長門級、大和級、敷島級と四タイプの戦艦を日本は抱えていて日本側、つまり同盟諸国はそれに加えてビスマルク級、シャルンホルスト級、ドイッチュ級、キングジョージ五世級、ヴァンガード、クイーンエリザベス級、扶桑級、伊勢級の戦艦を有していた。同盟はアメリカが挑発に乗らないのを察すると地中海を取り戻す戦いを始めた。四月二四日にはパリが陥落した。佐藤はマルセイユを臨時首都としてフランス新政府を樹立した。フランス海軍はイタリア、スペイン、ポルトガル海軍と合流して大連合艦隊を結成してスペイン沖で同盟海軍と戦おうとしていた。それを機敏に察知した同盟海軍も直ちに主力艦隊を送り込んだ。同盟艦隊の陣容は正規空母八、軽空母四、戦艦七、巡洋戦艦二、重巡十二、軽巡六、対空巡洋艦二、駆逐艦三十の水上艦隊の前にUXⅪ型八隻が先行していた。ジブラルタルを出撃したフランスイタリアポルトガルスペイン四カ国連合艦隊はポルトで補給を受けたあとヒホンに入港した。そこで一日待ったあとにヒホンを出港したがそれは日本海軍艦載偵察機である彩雲に発見されていた。

「彩雲より報告。我戦艦八、空母四、巡洋艦一六、駆逐艦四十程カラナル敵艦隊ヲ発見セリ、以上です。」

「よし、航空機を出撃させろ!目標は連合軍だ!」

大規模な機動決戦の訓練を英独より多く積んでいる亜細亜西太平洋同盟が参謀として艦隊司令部にいた。対艦兵装で待機していた艦載機が発艦するのとドーントレス爆撃機がレーダーに補足されたのは同時だった。

「国籍不明機一、補足!」

「戦闘機は上げられません。」

「仕方ない、もう発見されてるはずだ。敵航空機の襲撃に備えよ。」

「敵機視認!単機です!」

「迎撃しろ!」

遠距離の一〇糎高射砲、中距離の対空誘導噴進弾、近距離の対空無誘導噴進弾と二〇ミリ機関砲と距離ごとに電探管制された対空火器がドーントレスを狙う。輪形陣の外縁に位置する駆逐艦がまずその砲を撃ち上げる。ドーントレスはその外縁の駆逐艦の砲火に絡め取られてビスケー湾へと散っていった。同盟の攻撃隊と連合の攻撃隊はほぼ中間地点ですれ違った。

「電探に感あり、敵機多数来襲!」

「邀撃隊を上げろ!」

従来のドクトリンと同じで軽空母のレシプロ戦闘機が艦隊上空の護衛を担当して正規空母の航空隊が攻撃を担当した。四隻の軽空母のうちルーデル、ハルトマンの二隻はオールファイターズキャリアとして艦載機を全て戦闘機にしていた。太平洋ではレシプロ戦闘機はベアキャットを素にした五式艦戦だがヨーロッパ戦線ではシーイーグルMk4が使われていた。シーフューリーの設計概念を元に機関砲をリボルバーカノンに変え、エンジンを液冷式の英独共同開発エンジンに変えた機体だ。空に舞い上がったシーイーグルは管制を受けて警戒にあたった。

「攻撃開始!戦闘機には目もくれるな。」

プロペラが空気を切り裂いてトムは座席に押し付けられるような感覚と共に降下した。速度は七五〇キロを超えている。照準環に収まったのはスカイレイダー爆撃機だった。ただし史実と違って複座でより艦爆の任務に特化していることだ。操縦桿の発射レバーを引くと翼が反動で後ろに持ってかれそうになるほどの衝撃が機体を襲い、曳光弾が敵の左を通過する。再照準すると再びレバーを引いた。曳光弾がスカイレイダーを捉えるのとそれが爆発して四散するのはほぼ同時だった。敵はジェット戦闘機を投入してきた。

「戦闘機は無視しろ!爆撃機のみを狙うんだ!」

口で言うのは簡単でも実行は難しい。実際に何機もの戦闘機が敵戦闘機に追いかけられている。その下に初陣かと思われるイタリア軍のアヴェンジャー雷撃機がよたよたと飛んでいた。トムは急降下すると前方上方より二〇ミリ機関砲を撃ち込んだ。風防が吹き飛んで操る者の消えた雷撃機が海に叩きつけられた。

低空を横滑りして離脱すると真横を機銃弾が通過した。本能的に後ろを振り返るとシーセイバー戦闘機が襲ってきていた。fj3を素にしているどころかそのままであり日本の七式と似ている。圧倒的な速力で直ぐに接近された。そいつの翼が瞬いた瞬間、トムはロールを打って機関銃弾をすんでの所でかわす。今さっきまでトムのシーイーグルがいた空域をシーセイバーが通過する。操縦桿を引いて高度三千あたりまで行くと周囲にはすでに味方の機影が無いので無線に呼びかける。

「英海軍はいるか?いたら返事をしてくれ。」

しかし返事の代わりに飛んできたのはシーセイバーの機関銃弾だった。尾翼が吹き飛ばされた。操縦不能になった機体を捨てて落下傘脱出した。

「直掩戦闘機隊壊滅しました。」

「そうか。」

ドイツ海軍正規空母ベルリンの艦長、トップ大佐は対空射撃の命令を下した。

「よし、対空射撃撃ち方始め!」

10cm高射砲が火を吹いた。電探管制された砲火が空に赤黒い花を咲かせる。

「左舷より雷撃機!」

アヴェンジャーが突っ込んでくるが日本海軍対空軽巡の札幌が誘導弾で撃墜した。

「ヤパンの海軍は流石に強いな。」

トップは感嘆していた。

「敵機直上!急降下!」

隣の札幌は10cm砲、無誘導噴進弾を放って進路妨害を試みたが失敗、機関砲にて迎撃を図った。そんな迎撃虚しく敵機はベルリンの真上で爆弾を切り離した。

「回避不能!命中します!」

「総員ショック対応姿勢! 」

アングルドデッキに被弾した。

「斜め飛行甲板に被弾!三番、四番カタパルト破損!ワイヤー及び着艦誘導装置全壊、発着艦不能!」

「ダメージコントロールチームは飛行開甲板及び格納庫の消火に当たれ。航空機の発着艦は後どれくらいで可能になる。」

艦内電話に怒鳴る。

「はっ!鎮火までに時間がかかるのと飛行甲板の状態がわからないのでなんとも言えません。」

「そうか。浸水は確認できてないな。」

「はっ!浸水は今のところ認められておりません。しかし左舷対空砲火が半減しました。」

「そうか。」

トップはいらだちを部下に悟られないようにするので必死だった。

「報告します。司令より駆逐艦を伴って海域を離脱するように命令が来ております。」

「ふざけるなと言い返せ!なんのためにスペインくんだりまで来ていると思っている!たかが爆弾一発で引き返せる訳が無い!飛行甲板に応急処置を施しこのまま艦隊に残るぞ!」

トップの怒りは爆発したがそれを嘲笑うかのように左舷へと魚雷が放たれた。

「左舷被雷二!舵破損!機関室浸水!」

「艦長、この艦はもう。」

副長が無念そうな声を出す。

「総員、最上甲板!」

その発令が出された頃に数少ない生き残った上空直掩戦闘機隊のハルトマンはシーイーグルから海面を見て絶句していた。正規空母ベルリンは炎上し、傾斜もひどい、その隣の対空巡洋艦札幌も黒煙を吹き上げている。自身の名を冠した軽空母ハルトマンは海面の下だった。戦艦ドイッチュも被弾している。見ているあいだにも敵の雷撃機が易々とと対空砲火をくぐり抜けて魚雷を重巡プリンツ・オイゲンに命中させた。近接信管と対空誘導弾の組み合わせは万能ではなかった。チャフにより一時的にレーダーの機能が低下し、誘導弾は他の誘導弾に熱誘導されて誤爆、最悪な状況だった。なんとか敵航空隊を押し返した艦隊だが被害は甚大だった。一方の同盟海軍が放った攻撃隊はというと大戦果をあげていた。正規空母イタリー、アドリアを撃沈、軽空母アルジェを大破、巡洋艦三隻を撃沈ないしは撃破したと報告された。同盟艦隊は輪形陣から砲撃戦にそなえた単縦陣へと切り替えた。艦隊を四つにわけ、第一艦隊はまず先頭に土佐、続いて尾張、ドイッチュと敷島級が三隻、その右後ろに重巡四隻からなる独第九戦隊がくる予定だったが重巡プリンツ・オイゲンが被雷により戦線を離脱したため重巡三になった。そして戦艦隊の左後ろには満州海軍第二水雷戦隊が続いた。第二艦隊は先頭にビスマルク、続いてティルピッツ、プリンスオブウェールズ、アンソンが単縦陣を形成、その右斜め後ろにシャルンホルスト、グナイゼナウの二隻の巡洋戦艦、左斜め後ろには重巡四隻からなる英第五艦隊が展開した。第三艦隊は日本海軍の新鋭重巡、阿蘇級四隻と軽巡千曲級四隻を基幹とした突撃部隊、第四艦隊は機動部隊で駆逐艦八を伴って後方で待機となった。第一艦隊のすぐ後ろに第二艦隊が続いて少し離れて第三艦隊が航行していた。五月二日の日は暮れて両軍共に夜間砲撃に備えていたが連合が沿岸沿いに北上して同盟が沖合から南下したためかち合うこともなかったがUボートが連合艦隊を発見した。整備中だったため攻撃隊は送り出せなかった。夜間にそのUボートは撃沈され再び互の位置が掴めない状態となり三日の日が昇った。機動部隊の彩雲だけでは足りず雷装の艦攻も索敵に出した。巡洋艦からも下駄履きと呼ばれている水偵が出された。同盟は沿岸に接近して五万mはなれたところの連合艦隊を発見した。けれどそのまま突撃するとT字の形で一方的にやられてしまう。そこで左舷側の北へと進路を変更し、同航戦を挑もうとした。しかし連合艦隊も同航戦が不利だと悟り反転しての反航戦に臨もうとした。先に動いたのは同盟艦隊だった。第三艦隊が速力を上げて敵艦隊に突入したのだ。巡洋艦、駆逐艦からなる編成で魚雷と誘導噴進弾を主兵器とした。煙幕を張るとそのまま敵艦隊に接近していった。主力艦隊の砲撃戦も刻一刻と近づいていた。

「砲術長、電探管制射撃可能か?」

「ばっちり敵艦隊を捉えています。いつでも撃てますよ。」

「よし、三万五千メートルから砲撃開始だ。」

「はっ!」

艟艨達の血と鉄と油の決戦は今まさに始まろうとしていた。

まだまだしばらくは多忙な日々なので更新は遅くなります。後活動報告でも書きましたがネット小説大賞に応募しようと考えております。応援よろしくお願いします。

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