62.カーくんへ帰還
「ぴぷっ、ぴー!」
「うわ、どうしたのラムツー」
『ご主人様に抱っこしてもらえなさそうで不満みたいです』
「砂場くん背負ってるからな、アキ兄さん」
「うええ…ごめんなラムツー、さすがに砂場くんを放り出せん…」
『気にしないでいいです。さ、戻ってくるです。帰るですから』
「ぴぷっ」
了承の返事なのか、その場でとけるように消えた。マナに還元されたのだろう。
これで残ったものはない。あとはカーくんに戻るだけだ。
『主、アキちゃん、近くに寄るのだ。空間魔法で飛ぶのだ』
『ん?スーがやるです?』
『昨日のでカーくんの魔力覚えたのだ。一回やってみたいのだ』
『わかったです。ラムは『魔力隠』だけやるです』
「おおー、頑張れスー」
そしてスーが空間魔法を使い、昨日と同じくカーくんの前に出た。
即座に鈴城くんと砂場くんにカーくんが見えるよう許可を出す。やっぱり驚いていた。
「は…?車…?」
「…え…?ワゴ、ン車?…キャンピング、カー?」
「鈴城くんの反応が昨日の鈴城さんとまったく同じ」
「双子だからね、仕方ないね」
「仕方なくない…」
ちょっとしたデジャヴというやつか。
そんなことを考えてたら、また昨日と同じことが起きた。カーくんの扉が開いて、ナズとハルが顔を見せた。
「おかえり!あ、よかった、二人もいる!」
「おかえりなさい。入ってください」
「ただいま」
「ただいま!腹減ったー、ご飯食べた?」
「まだです」
どうやら心配で喉を通らないと思ったらしい。え、なんかごめん…
あと、思ったより遅かったからとも言っていた。あの魔道具のせいだな。
ひとまず全員でカーくんの中に入る。即座にハルが隠密を使っていた。
「ここが安全圏だよ。お疲れ」
「つい、た…?」
「あ、ひと、み、は…」
男二人に声をかけると、砂場くんは戸惑いと安心が入り混じった声を出した。
そして鈴城くんは、一番気になっていたのだろう、鈴城さんについて聞いてきた。
そういえば鈴城さんはどうしたんだろう。まだ寝てるとか…?
「タク!?」
「…ひと、み…」
感動の再会…のようだが、何かごめん、鈴城さん、トイレだったのか。トイレから出てきた。
タイミング悪すぎてほんとごめん。でも鈴城さんはどうやら起きて自力で歩けるまで回復はしていたらしい。まだ若干顔色は悪いが。
僕の背中で、鈴城くんが大きくつんのめった。鈴城さんの所に行こうとしたらしい。それを慌てて止める。
「ストップ鈴城ツインズ!止まって!」
「え…」
「…っ!?」
「まず洗浄、洗浄しよう!僕ら全員汚れてる!この状態で触るのダメ、絶対!」
「あ…」
「あ、そう、いえば…」
路地を通ってきただけじゃなくて森であれだけの大立ち回り。当然埃やら何やらで汚れているのである。
僕やアキ兄さんは究極シャワーでもいいけど、男二人はシャワー浴びるだけの体力も元気もないだろう。
申し訳ないが、洗浄で汚れを落としてもらった方が良い。そう思ってハルを見たら、了解とばかりにこちらに来た。
鈴城さんも鈴城くんも砂場くんも、この主張に納得してくれた。
「じゃあ『洗浄』かけますねー」
「お願い」
「あー、ハル、俺らはいいや。俺がかけるから」
「え?」
「生活魔法に『洗浄』あるからさ。今まで使ったことなかったけど、ハルだけに任せるのも申し訳ないし」
「ああ、そういえばありましたね」
「これだけの人数一気に洗浄とかしないしね、使う機会確かになかったか」
大体ラテに使うくらいだしな。ラムやサンにも使うが、一緒にシャワーに行くこともあって、使わないこともある。
スーは昨日ちょっとビビってたので洗浄組になるかもしれない。火の鳥だからびっくりしたのかな。
僕たちは汚れてるようならすぐシャワー行ったりするし。余程ひどい汚れなら使うけど、キッチン部分に近寄らなければあまり気にならないし。
それにカーくんは自動修復があって、少々の汚れなら時間経過で落ちる。
なのでラテに使う以外はあまり使ってない。昨日鈴城さんと僕に使ってくれたけど。
ちょっと前ならキノコとかハーブとか森で採取した時に洗浄したりで土汚れ落としたけど、今はそういうのもほぼないしな。
ということで、ハルは僕と鈴城くんに『洗浄』を、アキ兄さんは自分と砂場くんに『洗浄』をかけた。
ハルがラムとスーにも『洗浄』をかけようと手を伸ばしたところで。
「っわ!?」
「…アキ兄さん!?」
「どうしたのアキ兄!?」
「え、あ、いや…」
『ご主人様?』
「ごめん、大したことじゃ…ないのか?えっと…『水魔法』、覚えた…?」
「は?」
「え?」
「へ?」
『…確かに洗浄は水魔法なのだ』
「そういやさ、火魔法も同じパターンで習得してなかったっけ?」
「したわ。『灯火』で」
「…!?」
「マジかー」
そういえば『灯火』で火魔法を習得した時、生活魔法で覚えた派生能力で他の魔法を覚えるかもしれないなんて話したな。
なのに『洗浄』は使ってなかったのだろうか?これはスキルレベル3で少し前に覚えたものらしい。
どうやらスキルレベル2で覚えた『乾燥』を使っても何も覚えなかったので、灯火だけの効果と思ったらしい。
それで機会も無いし使うことがあったら使うかー、くらいの感じで放置していたようだ。
ちなみに『乾燥』はもっぱらハーブとかに使いまくってるのだとか。
何であれ、これでアキ兄さんは火魔法と水魔法を習得した。何でこんな真逆の…?
あと『乾燥』は土魔法に分類されてるらしいけど、習得はしなかったそうだ。
というか『乾燥』は料理スキルでも派生している。こちらは何度も使ってるが、生活魔法の『乾燥』と同じものだったらしい。
同条件で習得できてないということは、アキ兄さんに土魔法の才能はないのだろう。
僕はどの魔法の才能もないみたいですけどね!いいんだ、スーがいるし…
あっさり魔法を習得したことについて、鈴城さん達は驚いていた。
そういえば彼女たちはまだ一つしかスキルがないのか。
…仕込むか?多分僕らと同じくらいには習得の才能あるだろうし。
とはいえ今は休憩だ。お腹もすいたし、ご飯食べて落ち着こう。男二人も体力の限界だろうし。
「鈴城くんと砂場くんって何か食べれそうかな…?もう寝かせて体力回復させた方が良い?」
「あ、狭山さん、昨日ご馳走してくれたおじやって残ってる…?」
「うん、あるよ。アイテムボックスに入ってるからまだ出来立て状態」
「それ、食べさせてあげてほしいかも。…お米、久しぶりだし、温かくて安心したから…」
「マジで?全然いいよ。じゃあよそうな」
洗浄で綺麗になった後、鈴城姉弟は抱き合って喜んでいた。
気丈に振舞っていたように見えたけど、二人ともお互いが心配で仕方なかったんだろう。どっちも泣いていた。
砂場くんもそれを見て少し涙ぐんでいた。あと、安心したように笑っていた。
それが少し落ち着いてからご飯の話になった。思ったより鈴城さんにおじやは効果があったらしい。
昨日は疲れすぎてて反応が鈍かったのか。いや、食べれそうにないと自己申告してたのに茶碗一杯分食べきってた時点で、感動していたのかもしれない。
おじやと聞いて鈴城くんも砂場くんも若干目が輝いていた。まあこの世界じゃそうそうお目にかかれないだろうしな。
昨日と同じ、茶碗一杯分、これを二つ用意していた。
熱いから気を付けてとアキ兄さんは伝えてたけど、男二人は若干がっつくようにかき込んでいた。
体の疲労もあって、勢いがさほどでもなかったのが幸いか。熱かったのか、ちょっとヴッとか言ってたけど、冷たい麦茶飲んで一息ついて麦茶にも感動していた。
情緒不安定だなあ。でもわかる。僕らは割と最初の方から日本風の食事がとれてたけど、彼らはそうじゃないだろうから。
やっぱり限界だったのか、体が受け付けないのか、茶碗一杯分で終了した。
心ではもっと食べたがってるようだったけど、これ以上食べれそうになかったらしい。
「とりあえず、寝かせるか」
「そうだな。多分HPやばいし、疲労・大も取れてないから寝かせた方が良い」
「着替えどうする?シャツ出す?これ、ボロだし穴空いてるし、着替えた方がよくない?」
「ナズ姉、二人が着れるサイズのってありました?」
「いや、ないから新しく出す。召喚時にサイズ選べるから。Lサイズ選べば着れるっしょ」
「俺らがいつも着てるシャツと同じやつ?」
「そう。サイズだけ違うやつだから新規召喚じゃないし、全然負担になんないよ」
「あー、じゃあそれ出してやってくれる?シャツとズボン」
「オッケー、二着出すね。…出した!」
そしてぼんやり気味の鈴城くんと砂場くんの前にシャツとズボンを置いた。
ところでこの状態の二人って着替え出来るだけの体力あるのか?僕らが手伝わないと駄目?
「あー…手助け、いるか?男剥いて着せるのって出来れば俺らも遠慮したいけど」
「…仕方ないわね、タクは私がやってあげるわ。小1…いえ、小2ぶりかしら。あの頃はやんちゃだったけど、今は大人しそうだし簡単ね」
「ああ、弟いると確かに慣れるか。よっしゃ、じゃあ砂場くん、あたしが着せたげよっか?ウチの弟の譲より大人しそうだし楽に…」
「「自分で着ます」」
「よろしい。さっさとそう言えばいいのよ」
「お姉ちゃん組つっよ…俺一人っ子だからなー」
「うちの弟って、大人しかったんですねぇ…やったことないです」
姉あるあるなのか?一人っ子にはわからん世界だ。
ハルの弟はそうでもないみたいだけど。
「あ、あの、えっと…」
「何?タク、やっぱり私に着せて欲しいの?」
「ち、ちが、そうじゃ、なくて…」
「…何よ?」
「えっと、シャツと、ズボン、ありがと、でも…」
「…?靴下とか欲しいのか?」
「え?そうなの?いいけど」
「ちが、村雨、波川、そうじゃない、あの…」
「…あ、わかった。下着ね?確かにシャツとズボンが新品でも下着がボロのままだと微妙よね」
「…あっなるほど!」
「あー、思いつかんかった。鈴城さんすげえ」
「確かに、女相手には言いづらいですね。鈴城くん、ごめんなさい、言わせて」
「い、いや…」
「………」
「砂場くんも同意見っぽいな」
「確かに、鈴城さんも下着結構ボロ…」
「言わないで波川さん」
ああ、それで察したのか。
鈴城さんを着替えさせたのはナズたちだから思いつかなかったな。
「旅してたらしゃーない。でもナズ、男物の下着とか召喚ラインナップにある?」
「えーと、あるにはあるんだけど…」
「けど?」
「ブリーフとトランクスどっちがいい?」
「「トランクス」」
「逆に何でブリーフがあるよ?」
「おとんがブリーフ派で…弟がトランクス派」
「なるほど!男家族の影響!…いや、召喚出来るだけでありがたいか」
「関係性が深いのから召喚可能になるみたいですしね。アキ兄さんがレモン召喚できてもライムはできなかったみたいに」
「今はライムも召喚できるようになったよ!」
「…はい、トランクス。白なのはデフォルトだから。色付ける?」
「いや、じゅうぶん…」
「ありがとう…」
とりあえず着替えるってことでクロちゃんの方に行ってもらった。あっちも個室みたいなもんだからな。
医務室は今鈴城さんが使ってるようなものだしってことで、そっちには案内しなかった。
疲労マックスも同然なので5分くらいかかってたけど、何とか自力で着替えられたらしい。
今まで着ていた国章入りの服と下着は確かにボロだった。着れるけどほつれもあるし破れもある。気になってしょうがないだろう。
これしかないから着てただけで、着替えられるなら確かに着たくないと思われる状態だ。
まあ特に下着なんて洗浄で綺麗になってたとはいえ触りたくないので、ダストシュートを指してそこに入れてと伝えた。
「代わりの服ならあたしが作るから心配しなくていいよ。今みたいなシャツならいくらだって出せるし」
「俺らが外で着てた服もナズが作ったやつなんだよ。だから、その服に思い入れがないなら…」
「ない」
「まったくない」
「そうよねー、私もそうだったからダストシュートで分解しちゃったわ」
「…そっか、じゃ、分解、するか…」
「そうだな…」
ダストシュートに入れたら分解されてマナに還元されると伝えたらちょっと戸惑ったようだけど、最終的には分解していた。
この服がラージフールの連中に見つかった原因のひとつと聞いたのも理由だろう。
「さて、鈴城くんと砂場くん、どこで寝かせる?医務室は鈴城さんが使ってるし…」
「え、同室でもいいんじゃない?」
「双子の弟とはいえ、同室に男女ってちょっとなあ。鈴城さんてば逞しい」
「いや、今までの旅で近くで寝たりしてたから今更かなって」
ああ、なるほど。
確かに野宿とかなら自然と近くで寝るか。
ドラゴンが見張りのようなもので、その付近で寝てたらしい。しっぽを枕にしたりするそうですよ。すごいな。
「でも一応閉鎖空間でもあるし…新しく個室作るか?あとひとつなら追加機能…」
「ちょっとリオ兄それ保留で」
「でもゆっくり休むなら個室の方がいいですよね。寝るだけなら後部座席やこの座席がベッドになりますけど…」
「確かに近くに誰か通ったら気になるかー」
「私、医務室から出てもいいけど…おかげでかなり回復したし」
「リオくん、鑑定」
「えっ」
「りょーかい。えーと、疲労・小。回復してないですねー」
「はい、じゃあ却下で。医務室は鈴城さんが使って。てかこの後まだ寝た方がいいよ」
「う…」
HPも全快してないしな。
まあ、鈴城くんと砂場くんを優先して休ませたいって気持ちはわからんでもないけど。
「ねえねえ、クロちゃんはどう?あれも一応個室みたいなもんだし、ベッドないけど布団か寝袋持ち込めば二人くらい寝れるよ」
「え?…ああ、言われてみれば?」
「試着室付近はちょっと広いですし、確かにベッドは無理でも布団くらいなら…」
「リオくんが個室作るより簡単だな」
「作業机しまっちゃえばもっと広くなるし、あたしMP温存したいから作業机使うつもりなかったし」
「…そうしましょうか?クロちゃんって灯り消せましたっけ?」
「うん、暗くもできるよ。一応カーくんみたいに非常灯だけつけるのもできる」
「アイマスクでもしてれば非常灯だって気にならんだろうし、いいかも…?」
そんな感じで男二人はクロちゃんで休むことが決定した。
一応、トイレの場所だけは教えておく。遠慮せずに使えという言葉も添えて。
トイレあることに感動してたよ…うん…多分今まで道端とかで済ませてたんだろうな。
なお鈴城さんも同じような反応したらしい。ナズ情報。
「はい、じゃあ三人はとりあえず休むこと。諸々の詳しい説明はある程度回復してからにしような!他に何か言うことある?」
「いや、アキ兄さんの意見に同意」
『クラフェル様に救出成功は伝えておくです。多分ドラゴンがここに来たがる気もするですが』
「…鈴城さんから少し聞いたんですけど、ちょっと元気すぎるそうなので、鈴城さん達がある程度回復するまで来ないでって伝えてもらえます?」
『あー、確かにドラゴンはそんな感じなのだ』
『体いっぱいで感情表現するですね。カーくんが壊されたらたまったもんじゃないです。今は来るなって言っておくです』
『もっとも、隠密を使ってる状態では来られるわけもないのだ。一日か、もう少し空けば多少落ち着くと思うのだ』
「な、なんか、ごめんなさい…」
『お前たちはまったく悪くないのだ。ドラゴンがやかましいだけなのだ。心配せずに休むのだ』
「ありがとう…」
「あり、がと」
「ありがとう」
「ハイハイ、いいから今は三人とも寝なさい。鈴城さんも安心して緊張の糸切れたっぽいし、ゆっくり休んで」
「うん、そうするわ…」
「一応、晩御飯あたりには一回起こすからね。起きれたら起きて。無理はしないようにね」
「ナズの言う通り、今はとにかく休むこと。ここなら安全だから」
どう安全なのかは伝えてないけど、先に保護されていた鈴城さんが安心していたことで、男二人もここは安全と見做したようだった。
そうだな、鈴城さん、少なくとも一晩ここで過ごしてるもんな。ちなみにスキルの話はまだしてないそうだ。
するなら全員揃った時にしようと決めていた。べ、別に何度も説明するのが面倒とかじゃない。
ナズが布団一式を二つ、念のためアイマスクも渡して、クロちゃんの照明を落とした状態にした。
男二人は相当疲れていたのもあって、即寝たようだった。ゆっくりお休み…
『クラフェル様に報告したです』
『あの国には呆れ切っていたのだ』
「でしょうね」
『オリジン総出で城を攻めて召喚者を回収するかとか言ってたです。半分くらい本気だったです』
「やめてさしあげて!オーバーキルやん!」
『さすがにしないのだ。クラーフの安定が一番のお望みな以上、人間族と事を構えるのはやりたくないはずなのだ』
『でも今回の件はさすがに怒りを覚えたみたいです。召喚者は本来、クラフェル様の管轄にない世界の人間ですから』
特に隷属に怒りを覚えたそうだ。
他所の子に何してんだォルルァン!?って感じだろうか…?
「つらいところですね。中間管理職…ところで、オリジンドラゴンは…?」
『今すぐ彼女たちに会いたいと主張してたらしいですが、クラフェル様が諌めてくれたです。実際、あの三人まだまともに動ける状態じゃないですから』
『せめて疲労状態が回復してからじゃないと会わせられないと伝えておいたのだ。クラフェル様も同意してくれて、わたし達の居場所をドラゴンに伝えずにいてくれるそうなのだ』
『まあ元々ドラゴンがここに来るにはラム達が迎えにいかないと駄目ですけど。あいつ、空間魔法持ってないですから』
「あれ、そうなんだ?俺、オリジンみんな持ってるもんかと…」
『そうでもないのだ。オリジンは決して万能じゃないのだ。ラムが飛べないように、わたしの攻撃が軽いように』
『ラム達がいくら体当たりしてもドラゴンには効かないですから。魔法勝負ならラム達の勝ちですけど』
『魔法以外の攻撃方法、考えた方がいいかもなのだ。またあんなことが起きたら…』
『ぷ…確かに…』
「え、なに?何が起きたの?」
「時間かかってましたけど、トラブルが…?」
「「あ」」
「あ、って何ですか!?何があったんですか!?吐きなさい!」
しまった、謎魔道具のアレコレまだ話してなかった。
ナズとハルがめっちゃ詰め寄ってきてる。こわっ。
「は、話す、話すから、落ち着いてー!」
「元々話そうとは思ってたから!あの三人の体調優先してただけで、僕らも隠そうとしてたわけじゃないから!」
「ほんとですね!?」
「本当だって!ラムとスーだっているし、鈴城くんと砂場くんも渦中にいたし、口止めとか絶対無理だろ!」
「ほ、ほら、飲み物用意しよう!クッキーとかお茶菓子も出すし、報告会しよ、な!?」
「そうだな、鈴城さんのことも聞きたいし」
「ああ、まあ確かに…んじゃ、報告会しよっか」
「そうですね」
譲氏、小4の頃に覚醒し、ブリーフ派からトランクス派に転向
それまでは何となく父親の影響でブリーフを使ってた
曰く「急にダサく感じた」
父は泣いた




