23:魔物を学ぼう!〜第一節
第1節・・・魔物の歴史とその分類
魔物とは生物学上、一般の生物が突然変異を起こし、広義では高知能を持ったもの、狭義では人間に害を及ぼすものである。
この本では、以下広義の意味で魔物を用いる。
魔物が最初に発見されたのは、1600年の頃である。当時のカミツレ国において狼のような魔物であるカブリサが発見された。
その頃から、彼方此方で魔物の出現が報告されるようになった。
基本的にはプラナ大陸に集中している。これは勿論、オダマキ大陸における研究が進んでいない事もあるので注意してもらいたい。
魔物と言っても、読者の皆さんは凶暴なものだと勘違いしやすいようだが、温厚な性格のものも多く存在している。
事実、人間と魔物とが交易をしている地域も存在する。
そもそもなぜ魔物が発生したかと言う事は、現在も議論が続いている。
偶然変異説が有力ではあるが、同時期に多くの魔物が発生した事を説明しきれていない。故意変異説は人的に魔物を発生させたという説だが、現在の技術でもそれは不可能である。他にも、多重変異説や増殖説、宇宙人説など多くの説が存在する。
生物学では、魔物はそれぞれ以下のように分類される。哺乳類は黄麟、鳥類は空使、爬虫類は竜、両生類は火蜥蜴、魚類は人魚、昆虫は妖精、植物は世界樹。これに含まれない魔物は、一般に粘性体と呼ばれるものしか現在確認されていない。
また、知能の違いにより階数をつけることもある。1が低く、10が高いとするのが一般的であるが、0から9を用いる事もある。1から20を用いて更に細分化する研究者もいる。
人間と魔物の中間の生物も存在し、一般に獣人と呼ばれている。半獣という呼び名は差別用語であり、好ましく無い。
獣人の特徴としては、ある特定の物事に能力が特化していることである。身体能力の高いものが多いが、中には記憶能力が高いものや、交渉に長けたものもいる。
魔物や獣人の生活体系は、普通の生物のようなものから人間と同じようなものまでいる。これは、身体能力の限界によっての違いであり、人間のような生活をしていないからといっても、知能が低い訳では無い。この辺りは誤解しないでもらいたい。
二章からは、それぞれの分類の魔物について、特徴を見ていこう。




