Girls’ Encounter
偶然、運命、宿星。
そんな言葉で片付けられれば、どんなに楽だろうか?
自らの、欲と不注意が招いた状況。
私は、少女に駆け寄り怪我の具合を確認した。
全身に、すり傷を負っているものの、命に関わりそうな傷はない。
私は急いでタオルと水を持ってくると、彼女の体を拭いていく。
銀色の髪に陶器のような白い肌、美しい少女の容姿は、彼女がこの世界の住人ではないことをひしひしと伝えてくる。
彼女の背中拭いている時、硬いものに触れた感覚があったので背中を確認すると、4センチ間隔でイヤホンジャックのような穴が開いていることに気づく。
そして改めて彼女の体を見るとおかしな点がいくつかあった。
・まず耳にイヤホンのような器具がついていること。
・首に、金属製のチョーカーをつけていること。
・左手首にバーコードが、刻まれていること。
・そしてその左手は硬く握りしめられており、手の中には謎の金属片が握られていた。
ひとまず陵魔の部屋にあった体操着を着せ、彼女をベットに寝かせると、自分はデスクチェアに座る。
謎の金属を光に当ててみるが、それがなんなのかは一切分からない。ひとまずその金属を引き出しに入れ。机に突っ伏して寝た。
———
私を起こしたのは、カーテンの隙間から刺した朝日でも、小鳥のさえずりでもなく。
右頬を襲った鈍痛だった。
目を開けるとそこには銀髪の少女が立っていたが、その姿を見るや否や椅子ごと傾きそのまま地面に倒れ込む。
彼女は拳を握りしめてこちらに何か話している。聞こえるはずのない言語そのはずなのに何故か意味がしっかりと聞こえる。
「ねぇ聞いてる?ここは何処なのよ?」
クオンの力が影響しているのかなんなのか。考えたいところだが、もう一発鋭い拳が飛んできそうなのですぐさま対話に応じる。
「ここは、日本だよ。貴方は何しにこの世界に来たの?」
彼女の答えは意外…いや昨晩の話を踏まえれば順当なものだった。
「私たちの国を救う、英雄を探しに来たのよ——」
そう彼女が口にした瞬間、
バタンッ
というドアを勢いよく開く音がした。うんわかってるよ…
この家にはすでに英雄がいるもんね…




