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想いは同じ。

短いです。

とりあえず二人の心情を書きたかった・・・!

 


 両想いだと分かったあの日以来―。



「リリア、こっちにおいで」


 リリアの自室にて、人払いを済ませたフィリオスがリリアを手招きした。


 リリアはその言葉に従い、フィリオスの足の間に座る。


 するとぎゅうっと後ろから抱きしめられた。


「あっあの、おにい「リオって呼んでっていったでしょ?」


 ん?と私の顔を覗き込んだお兄様は私の大好きな笑顔を浮かべている。

 かああっと頬が一瞬で赤く染まった。


(こんなこと慣れてないから恥ずかしい・・・!)


 吐息がかかるほどに近い距離と、過度なスキンシップ。


 想いが通じたあの日から、フィリオスは私にべったりで。


 嬉しいのだけど、恥ずかしい。


 それにこんなとこ誰かに見られたりしたら・・・



 ちく、っと胸が痛んだ。


 私たちがしていることは間違っているのかな。好きな人と一緒にいることは許されないのかな?


 好きになった人が、実の兄というだけで―――




「リリア?大丈夫?」


 暗い顔になっていった私を心配して、フィリオスは髪をなで始める。


「大丈夫よ。ごめんね」


 今は考えなくていい。考えちゃダメ。

 せっかく頂いた幸せを失いたくない―・・・。



「・・・リリアの考えていることはわかってるよ」



 髪を撫でる手に体を預けていると、ぽつりとフィリオスがつぶやいた。


 ドキッとして、思わずフィリオスのほうに振り向く。


 フィリオスは悲しい目をして、髪を撫でていた手をリリアの頬に移動させた。


「この関係が、いけないっていうことだろう?」


 ズキッ・・・と胸が痛んだ。

 本人に言われると、とても悲しい―。



「でもごめん。僕はもう君を手放せない。あの日君の気持を聞いてから、尚更―」



 私の体を向きなおさせ、フィリオスは肩に顔を埋める。


 フィリオスの髪をなでながら、私は感じた。

 フィリオスも不安なんだな、と。


 同じ気持ちだとわかってこみ上げてきた感情。

 嬉しくて、愛おしくて。




「フィリオス」


 私が名前を呼べば、フィリオスは少し不安げな顔で私を見つめる。


「大好き。ずっとずっと、そばにいてね」


 私も不安げな表情をしていたのかもしれない。

 フィリオスは目を見開くと、ギュッと私を抱きしめた。



「僕だって・・・愛してる。ずっとずっと昔から。君だけを」


 顔をあげたフィリオスが、こつんとおでこを私のおでこにくっつけた。


「一生そばにいる。君が離れようとしても、絶対離さない」


「離れないよ・・・。離れたくない」


 見つめあいながら、どちらからともなく触れる唇。




 触れるようなキスをしていったん離れると、今度は微笑みながら気持ちを確かめるように、熱いキスを交わした―。





 ねえ、貴方は幸せ?



 うん。とっても幸せだよ。







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