六通目
美しき小野妹子様へ
私は貴方の方が優しい人だと思っている。しかし貴方には、服従したくなるような雰囲気がある。なぜだか、様付けが良く似合う人だと思う。
提案の件だけど、大賛成だよ。貴方の意見と言うだけでも、私にとっては素敵な物。だがそれだけではなく、さすがは貴方だと思ってしまうような素晴らしい内容。反対する理由はどこを探しても見当たらない。
この時点で、私はもう幸せである。貴方から手紙を頂けている、それだけで私は笑顔になれる。もしそれが貴方も同じならば、この交渉は成立と言うことでいいのかな。二人巡り会えたことにより、もう私たちは幸せを見つけたのかもしれないね。
貴方が告白してくれたので、私も言わせて貰う。と言うよりも、貴方の言葉をそっくりそのままお返ししても構わない。
似ているのだね。私たち二人は、どこかが似ているのだね。だからこそ同じ道を辿り、ここで出会うことが出来たのだろう。似ているけれど違うから、私たちは惹き付け合うのだろう。大好き、大好きだよ。
私の方からも一つ、提案させて貰いたい。
最初のうちは、友と言っても可笑しくないような手紙。しかし慣れていくと同時に刺激を強めていき、最終的にはかなり過激な手紙とする。それならば、急激な興奮を抑えられるだろう。
そして自室を出れば、私も貴方も平然としていられるようにしなければいけないね。にやにや笑っていて、不審と思われては不味い。
貴方の立場を考えれば、手紙も危ないかもしれない。手紙を読むとにやにやする。それだと、手紙に良い策が書いてあるようにも捉えられるからな。それによって手紙を読まれ、私の醜態を隋の人々に晒されるのは御免だ。頼むぞ。
鼻血を出させた責任を取る。その理論で行けば、貴方は何度も責任を取る必要があるからね。それが嫌なんだったら、私に責任を求めてもいけないよ。
脅しているのさ。だって貴方からの手紙に書かれている内容が可愛過ぎるから。あんなにも可愛いことを書かれては、私だって興奮が止まらない。これからは、そちらも興奮させることに気を付けてくれ。
大好き。その言葉は素直に嬉しいと思う。貴方にいつまでも好きでいて欲しい。貴方が好きでいてくれるならば、私はなんでもする。貴方が私を想ってくれるなら、私は何でも出来る。
貴方を一生愛すると誓う。距離は離れているけれど、いつでも傍で貴方を守っている。いつだって私の頭の中は貴方で沢山。浮気などしない。




