最終章
心に愛を。
豊かな優しさを。
俊は戦った。
タイバーと言う黒マントの男と。
俊は、タイバーの苦手とする、優しさと強さを持っていた。
「貴様……なぜ」
「僕には、守るべき、ミミがいる」
キイイーーン
杖と、剣が交錯する。
もう一度……、
俊は杖をタイバーへ、
タイバーは、その一撃を交わせなかった。
「ぐ……」
タイバーは倒れた。
「タイバー、もうこんなことしないと、約束すれば、殺さない」
すると、
「ひひひ……私だけではない……この世がある限り、憎しみを生むことは必然」
そう言うと、タイバーはひとしきり笑い、
「もう遅い!この世はもう終わる……ひひひ」
そして、タイバーは全身が砂となって死に絶えた。
「俊……!」
「……ミミ、僕、やったよ」
「俊、すごいわ」
「……帰ろう、ミミ」
それから、
ミミは、自分の星に残るといった。
俊も、それに賛成した。
ミミは。星を再生しようと、するらしい。
星が瞬く。
この、無数の星の中に、
ミミの星がある。
みんな、楽しく生きれるように……、
俊と、ミミの思いは果たされるであろう。
心が、人にある限り……。