3話 成長
只今、絵本代わりに、ラムラの本当か嘘か分からない、昔話を聞かされている。
「〜で、儂は、大鎌で大きな渓谷を作ってしまったんじゃよ〜」
前言撤回、嘘話だった。
少々呆れながら話を聞いていたら突然、ラムラが苦しみ始めた。
「あうあ?!」
大丈夫かと声をかけても上手く喋れないそれなのに俺の言葉が分かったようにラムラは、苦笑しながら
「大丈夫、大丈夫じゃ・・・ほれもう夜遅いし寝ようか・・・」
と言い枕元にあったロウソクの火を消した。
誰のせいだよと言いたかったが伝わらないと判断して言わなかった。
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時は、経ち14年後
ドンッ
家の前で俺は、ラムラに弾き飛ばされた。
「どうした?ラムト、終わりか?」
完全に老け顔になったラムラは、ただの木の棒を指で回転させている。
クッソ〜〜〜なんでこうなるんだよ。こっち、大鎌だぞ!ラムラの!!
「来ないならこっちから行くぞ〜」
「ちょっくrドォン
また思いっきり吹き飛ばされた俺。
ねぇこれ家庭内暴力じゃない?!!!だってギリギリ見えなかったけど軽く4連来たよ!!しかもかれこれ数時間俺、吹き飛ばされているよ!!赤ん坊の時した心配返せよ!!
だがこの地獄の特訓は、夜になるまで続いた。
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「あ〜酷い目にあった・・・」
あっちこっちに包帯を巻いている俺は、自部屋の布団に飛び込んだ。
明日、あの地獄の特訓がまた朝から晩まであると考えると正直ゾッとする。
まぁあの地獄の特訓などのおかげでスキルが増えたのと魔法を覚えられた。
地獄の特訓で得たスキルは、こちら
【強奪】:殺した相手のスキルなどを奪える事ができる。
【解析】:種族、物体、地名などが分かる事ができる。
【感知】:死角を視えるようにする事ができる。
【苦痛耐性】:苦しみや痛みを少しだけ和らげる事ができる。
続いて覚え(させられ)た魔法は、こちら
火魔法 初級 中級 上級
水魔法 初級 中級 上級
草魔法 初級 中級 上級
風魔法 初級 中級 上級
雷魔法 初級 中級 上級
地魔法 初級 中級 上級
光魔法 初級 中級 上級
闇魔法 初級 中級 上級
回復魔法 初級 中級 上級
空間魔法 初級 中級 上級
神聖魔法 初級 中級 上級
深淵魔法 初級 中級 上級
大罪魔法 初級 中級 上級
スキルは、便利なのが獲れたが、魔法に関しては、ほぼほぼオールやん・・・改めて見て俺、14年で結構強くなったな。
今なら世界最強って宣言しても良くね?
訳あって遅くなりました。