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遭遇
程なくして、調査隊と思わしき者たちを見つけることができた。
学者のような男を囲むように、前に2人、後ろに2人と、計4人が周囲の警戒を行っている。
見たところ前2人は剣士と盗賊。後ろ2人は魔法使いだろう。
見ていると、その一団は迷うことなく俺の住処へと向かっている。
よく見ると、学者のような男の顔に見覚えがあった。
おそらく俺に会いに来たのだろう。
周りにいるのは現地で雇った冒険者だろうが、生憎知り合い以外に姿を見せるつもりはない。
俺はいつもの様に気配を偽って、一団に近づいた。




