3/27
異変
その日は森の様子がいつもと違った。
いつもなら鳥の声が聞こえるはずだが、その声さえ聞こえず、生き物も身を潜めている。
こういう時は、大抵冒険者の調査隊などが森に危険な生物がいないか来ている時だ。
前回の調査からまだ一月も経っていないのに、何かあったのか?
とりあえず見つかると面倒なので、住処の周辺に認識阻害の魔法をかける。
これで住処が見つかることは無い。
あとはアイテムボックスから認識阻害の効果を持つマントを取り出して身に付ける。
かつて魔物や魔族から身を隠す為に使っていた道具を、このような形で使うことになるとは、あまりにも皮肉である。
とりあえず様子見に出るとするか。




