横領
「ちょ、破らないでくださいよ。」
「うっせー! 貴族どもに対する抑止力ならカグラやネイがいるだろ! 面倒事を俺に押しつけるな! それに、呪いでゴブリンの姿になった俺が王都に行けば、それだけでクズ神官どもに権力を与える口実になるぞ。」
過去に腐った神官どもは、王都に魔物を寄せ付けない結界の維持・強化という名目で、年に金貨200枚を国に要求してきた。
だが、その金貨は結界の強化に使われることなく、ほとんどが枢機卿などの懐に入っており、しかし、結界の維持は下級神官や聖女のおかげで保たれており、横領の発覚が遅れた。
発覚した理由は、枢機卿の一人が三ヶ月に一度行われる夜会で、慎ましい暮らしを、と唱っているにも関わらず、盛大に酔ったあげく、自ら暴露したのだ。
そこでようやく横領が発覚し、関わった者は全員家財の一切を没収され、毎年国庫から支払われていた金貨200枚も無くなり、国王から「信者からの寄付金で結界の維持・強化に努めよ」と切り捨てられた。
その後、信者などはほとんどがいなくなり、寄付金すら集まらない状態が続き、寄付金から給金が支払われていた神官に取って、生活が苦しくなる一方となり、横領に関わった者はほとんどが地位を逐われた。
その後、聖女が王へ、神官の給金だけでも借りることはできないかと頭を下げたことで、国庫から金貨50枚が払われるということになったのは有名な話である。
また、貴族たちも領地の税を誤魔化したり、過剰な税をかけるなど、多くが不正を行うという始末。
その時は、侯爵の土地を訪れていたラッシュが、侯爵の私兵に喧嘩を売られ、一人で私兵200人を薙ぎ倒し、私兵のいなくなった侯爵は、本来の4倍の税をかけていることが発覚し、王より金貨1000枚を納めることになった。
今さらお金の説明
銅貨1枚=100円
銀貨1枚=銅貨100枚
金貨1枚=銀貨100枚




