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狙われたプレイ


 プレイは自身が持つ聖剣、リタンの力をムラサメに見せていた。ムラサメは割れた皿が元に戻ったことを見て、驚いた声を出していた。


「すげぇ。これがプレイの聖剣の力か」


「再生能力。これがリタンの力よ」


 プレイは利胆を鞘に納めてこう言った。それから、プレイはリタンについての話を始めた。


 聖剣リタンの能力は再生能力。割れた皿を戻せる他、物体、人体などを対象とし、破壊、あるいは欠損した場合、リタンの力を使えば元に戻せる。人体の場合、欠損時に人体の一部分があればそれを使って元に戻すことができるが、一部が存在しない場合はリタンの力で新たに部位を作ることができる。


 話を聞いたムラサメは、ヒアラとクルアを見ながらこう言った。


「リラックスと治療、そして再生か。病院いらずじゃねーか」


「けど、リタンもなんでも戻せるってわけじゃないわ。クルアのように受けた傷やダメージを回復できないし、ヒアラのように相手を落ち着かせることはできないわ。万能じゃないのよ」


 プレイは牛乳を飲みながらこう言った。その時、突如プレイの携帯電話が鳴り響いた。プレイは携帯を手にし、外に出て行った。




 プレイは着信画面の相手の名前を見て、ため息を吐いていた。


「もう。どうして前のギルドが? きっぱり異動したつもりなんだけど」


 そう呟きながら、プレイは通話ボタンを押した。


「はーい? もう人に頼るしかできないあんたらとはすっぱり縁を切ったはずなんだけどー?」


「仕事の依頼じゃないんだプレイ。無事でよかった」


 通話先のギルドの役員の言葉を聞き、プレイは一瞬だけ不思議に思ったが、すぐに何かが起きていることを把握した。


「無事でよかった? 私に恨みを持つ変態が動いているってわけ?」


「さすが天才。事態を把握したみたいだね」


「天才だからね。で、どこのどいつが動いているの? 前いたギルドの周辺でこそこそと生活していた裏ギルド連中は、片っ端から全滅させたはずなんだけど」


「カマンズベリーって裏ギルド、覚えているか?」


 この質問を聞き、プレイは少し考え、こう答えた。


「知らないわ。天才の私が知らないんなら、そこまで規模が大きくなく、強くもない裏ギルドでしょ?」


「それが、プレイが潰した裏ギルドの残りを、カマンズベリーが拾ったみたいなんだ」


「雑魚を集めてどうするつもりよ? ガキ大将ごっこでもするつもり?」


「どうやら君を狙って動いているみたいだ」


 自身が狙われていると聞き、思わずプレイは笑いだした。


「えー? この天才の私が雑魚に狙われてるのー? 本当に救いようのない大バカねー」


「笑っている場合じゃない。中にはそれなりに強い奴もいるんだ。昨日、うちのギルドがカマンズベリーの襲撃を受けた」


 この言葉を耳にしたプレイは、笑うのを止めた。


「ニュースが入ってきていないから、そこまで大きな被害はなさそうだけど……怪我をした人は? 亡くなった人はいる? 町に被害は?」


「うちに所属しているギルドの戦士、五人が大きな怪我をした。うち一人は、引退しなければならないほどの怪我だ」


「両手両足はあるの?」


「左腕と右足を失った。それと、町に被害はなかった。あいつらの目的は君の命だ。あいつら、君がウターンに向かったことを聞いて、そっちに向かった」


「異動先を教えないといけない状況だったのね」


「すまない。役員を人質に取られた」


「その人は無事?」


「ああ。だけど、君には大きな迷惑が……」


 役員が話をしている中、プレイは笑った。


「大丈夫よ。この私を誰だと思っているのよ? 超天才のプレイちゃんよ。雑魚が百人だろうが千人だろうが、秒で始末してあげるわよ」


「余裕があるんだな。ある意味君らしい。けど、怪我をするなよ」


「はいはーい。じゃ、カマンズベリーを倒したらまた連絡するわー」


 そう言って、会話は終わった。プレイは携帯電話をポケットに入れてギルドのキッチンに戻ろうとしたら、その後ろにムラサメたちがいた。


「話聞いてたの?」


「少しだけな」


「ちょっと気になったのよ」


 リミスはこう言って、プレイに近付いた。


「命を狙われているのね。私たちが守るわ」


 リミスの言葉を聞き、プレイは笑みを浮かべた。


「ありがとねー。でも、相手は雑魚だから私一人でどーにかなるかも」


「油断しないの。あんたが何か言っても、私たちが守るから」


 ソワンはそう言って、ため息を吐いた。




 どこかの森の中、バイクに乗った集団が森の中を走っていた。先頭を走る女性は、涙を流しながら写真を見ていた。


「ああ! 愛しのマックウェル! あんたがギルドのロリ巨乳にやられて捕まった時から、かなりの時間が経過したわね!」


 女性の声を聞き、バイクを運転する男がため息を吐いた。


「リーダー、落ち着いてくださいよ。あんたの彼氏がギルドに捕まって拷問されて死んだのはかわいそうだと思いますが、今は運転に集中させてください」


「うるさい! あんたらに私の悲しみを理解するのは千年早いわ!」


 と、裏ギルドカマンズベリーのリーダー、ベルマーロは涙と鼻水を流しながら、部下に向かって叫んだ。


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