そして、その後
数年の歳月が流れ、私は18の成人を迎えた。
父様譲りのシルバーの髪を三つ編みにして、バラの装飾の付いた髪飾りで留めている。
あの後、私はリンシャント帝国のリトちゃんに無事(?)に帰れた報告をと手紙を書いて商人に届けてもらった。
私がお世話になったと聞いた父様は冒険者ギルドに置いてある魔法機器を使って帝国に足を運び、それぞれの商人がすぐにでも行き来できるように話を取り付けた。
もちろん絶えることのない永久の感謝を同盟の形で誓い、リトちゃんもそれに同意して今では仲良しだ。
それなら商人に渡す必要がなくなったとふてくされたら、手紙の方があったかくていいよねとリトちゃんが笑った。
それから、アーサー兄様が賛成してくれたこともあり、エースと一緒に冒険者を続けることにした。
もちろん神属性は封印して11属性で戦う。
それでも十分すごいことだけどね。
カインはお兄さんの野望を阻止することに成功したらしく、末代までの恥を回避できたとため息まじりに言っていた。
ロイはそんなカインを見て少し笑い、あなたも十分恥だと言って喧嘩が始まっていた。
ケイトとクシュシュは家同士も仲良くなり順調らしい。
ユーリスもロレッタも私も良く女子会といって遊んでいるが、二人にも相手ができたそうで…
私が「いいな~」と言ったら「レアはよりどりみどりでしょうが」とか「鈍感なのね」とか言われてしまった。
クリス兄様はなんとリンシャント帝国の右腕であるセイダーさんと恋に落ち、まさかのリトちゃんが独り身という悲しい事態が起きた。
エメスト兄様はまだガキンチョっぽいところが残っていて色恋などないと思ってたら婚約者がいると聞いてびっくりしたし、それがグレイスさんのとこの娘だと聞いてより驚いた。
マリーも恋人ができたらしく、いよいよ私だけかーと思っていた。
そんな矢先、私は数人の人から婚約の話が持ち込まれて、父様も母様も私も困って笑った。
全員好きだけれど、こういうとき一人しか選べないのは悲しい。
結局この人数の中から一番一緒にいて楽しかった人と婚約した。
「レア」
彼に呼ばれて振り返った。綺麗なシルバーの髪にキラキラと光が反射して、彼ははまぶしそうに目を細めた。
私はそんな彼のそぶりを見てブルーサファイアの瞳で笑った。
そして私は彼の元に駆け寄り、抱きついた。
私は私の信じた道を貫き、幸せを掴んで見せたのだった。
END




