表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
4/14

起承転結

 小説を分割して考えるとき、起承転結という部分によって分割できる。

 なぜ起承転結なのかといえば、結末を語るには、ことの始まりを説明する必要があり、結末と始まりを自然に繋ぐための段階として承と転が使われるからだ。


 物事を語るうえで、結末は大事だ。

 結末のためにその他があると言っても言い過ぎではないだろう。

 風が吹けば桶屋が儲かるということわざは、起承転結そのものであると言える。

 結論は桶屋が儲かるで、事の起こりが風が吹くこと。転の部分では鼠が増えて桶をかじる。残りの承に、砂埃で盲人が増える、盲人は三味線をひく、そのために三味線に張る猫の皮が必要、そして猫が減るという事柄が入る。

 ことわざから分かる通り、話のおおよそは、承の部分になる。


 ことわざの例えから分かる重要なことがもう一つある。

 すべては、風が吹くことから始まるということだ。

 風が吹かなくても猫は減ったかもしれない。だが、結果として風が吹いたことが理由になった。

 結末を見た時の整合性は、最初に戻ってこそ見えてくるものであるといえる。

 風が吹いた→桶屋が儲かった→理由は風が吹いたことだった

 最後にスタート地点に戻り、間が繋がっていることが感じ取れること、それはとても重要だと言える。

 承の部分は実際のところ必要なかったと、読者に思われてしまうということは、物語全体のバランスが崩れているということに他ならない。


 起承転結のまとまりの良さは、読み終わった後の印象をグッといいものにしてくれるはずだ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ