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くそったれのブルース  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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1♢雨音は高く

第1話 お送りいたします。お待たせいたしました。お楽しみいただければ幸いと思っているのですが、なかなかうまくいきません。AI には 主に誤字脱出する 訂正、推敲を担当してもらっています。

 雨は止む気配すらなかった。それどころか、屋根や窓を叩く雨粒の音は激しさを増し、スピーカーから流れるジャック・ディジョネットのドラムソロを完全にき消してしまった。

「ちっ」

 今日は碌なことがねえ――。マーカスは舌打ちを漏らしたが、その苦い呟きさえも、すべて雨音に呑み込まれていく。

「バーテンダー」

 彼はカウンター越しに顔を寄せ、ズブロッカのソーダ割りを注文した。差し出されたグラスの表面を、外の豪雨と同調するように、激しい結露けつろが伝い落ちる。

(今日は安酒でとことん呑んでやる)

 マーカスは肩を落としながら、なおも耳を澄ませた。BGMはチェット・ベイカーの『マイ・ファニー・ヴァレンタイン』に変わったようだが、あの繊細なトランペットの旋律も、掠れた甘い歌声すらも、雨の重低音にすり潰されていた。

 バイソングラスの青臭い香りを喉に流し込みながら、彼はただ、容赦なく窓を叩く水滴を睨みつけていた。

もう一読いただきまして誠にありがとうございました。

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