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くそったれのブルース  作者: 遥(はるか)奏汰(かなた)
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プロローグ

新しく 書き始めさせていただきました ハードボイルド 風のジャズの出会い さん 似合う作品に仕上げようと思っています。ご一読していただけましたら幸いです。

「あいつが死んだ」と、錆びついたサックスのような声で男は言った。

どしゃ降りの雨が、ジャズバーの擦り切れた看板を叩きつけている。かつて命を預け合った相棒の裏切りを知った夜、俺の胸の奥で、引き返せない破滅へのブルースが鳴り響き始めた。

店内には、ジョン・コルトレーンの『至上のラブ・シュプリーム』――その咽び泣くようなテナーサックスの旋律が流れ始めている。

男は面倒くさそうに煙草を咥え、ジッポーの火を点けた。

彼の名はマーカス・クロス、五十五歳。煙草とジャズさえあれば満足に生きられるという、ある意味で偏った男だった。

実年齢より若くも老けても見える風貌だが、少し小太りな体型のせいで、ジャズの話をすると決まって「ドラマーか?」と尋ねられる。

「あいつが死んだ」

それはまだ噂の段階に過ぎなかったが、男の心を酷く沈ませるには十分すぎる報せだった。

お強みになっていただきまして誠にありがとう御座いました。まだまだ書きます よろしくお願い申し上げます。

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