第3話「はじめの一歩からの絶望」
前回のあらすじ!ですよ!
勇者適正テストで、赤点(13点)を取った成部さん。ですが、最終テストで機転を利かせた戦闘、男前な事をして、なんとか挽回!正式な勇者になりました!...成部さんは優しい人だとは思ってましたけど..ちょっとあんな事言われたら...照れちゃいますね...っ。これから、二人で頑張りましょう!ね、成部さん!え、サボる!?ダメですからね!?(byイリネル)
「で、だ。とりあえず何すりゃいいわけ?」
正式に勇者になったは、良い...のかは置いといてだ。
言うて、まだこの世界に1時間もいないからな...。
あ、ども。ロウドです。
「確かにまだ1時間1分45秒しかいないですし、当然ですねー」
「細けえな!」
・・・・・てか、数えてたの!?
「テキトーに言いました!」
何、俺の心と会話しとんじゃ!!!??
「まあ、シリアスパート以外は何でもありのコメディですからねー」
「止めろ!荒らすな!この物語を壊すなあああ!!」
「何言ってんですか、成部さん」
「ん?何だよ、転校生?」
「転校生?私は、パンチラリンダー・ヘレンです」
「誰だよ!!」
「モブです」
「ホント何だよお前!!」
「今からが本編です」
「まだ始まってなかったのかよ!それ分かるお前は何もんだよ!」
「この第3話のこれまでの話はフィクションです!物語に全く関係ありません!!けど、コメディパートは基本こんな感じの不思議現象があります!主人公がよく死ぬけど、この物語では許してね!」
「俺の命を大事にしろ、作者!!」
「作者じゃないです。パイオツミンダー・ミツオです」
「誰なんだよ、お前はよォー!!」
「本編始まり始まりー。この茶番は、ロウドと私、ブラジャーテンダー・カツニクがお送りしました」
「早よ帰れやああああ!!」
「ちなみに私は女性で、貧乳でピンク髪で最強能力者で異世界転移っていいな〜あと女の子にセクハラしたい...モブです!」
「ただの変態じゃねぇかああああああッ!!キャラ濃すぎだわ!笑い袋女の方が薄いぞ!」
「あ。あの人もモブだから」
「お前、何なの、もおーッ!!」
「君は基本ボケキャラなのに、ツッコんじゃダメだよー」
「うるせぇよ!帰れッ!!」
「あ、本名はチカン・スンネンね」
「別に聞いてねえし、お前の名前凄いな...って、ツッコミ疲れたぞチクショーッ!!ボケてええーッ!!」
↓↓本編始まります↓↓
==================================
「ハッ!変な夢見た!!...って、別に俺寝てねえ!」
「どうしたんですか、成部さん?」
転校生が俯く俺の顔を覗き込む。
俺にもよく分からん!!なんか、本編を荒らされた気がしただけだ!
「それにしても、さっきは驚きました」
「ん、何が?」
「いや、成部さんが私を助けてくれたことです。ありがとうございました」
「いや、爺さんも寸止めしようとしてたのを、俺が前通ったから当たっただけなんだし」
「え、前通ったって...私を庇ってくれたんですよね?」
「トイレ探してたんだよ」
「素直じゃありませんね...」
俺は転校生を見つめる。うん。怪我...ないな。よかった。
「あと、イリネルって名前を覚えてくれていたのも意外でした」
「え、言ってたかぁ!?」
「言ってましたよ?」
「絶対言ってねーよ。お前の聞き間違いだろ」
「イリネルッ!お前は俺がッ!ま(イケボ)」
「やめろおおおおおおおおおお!!」
これに至っては、本当に記憶がない!けど、恥ずい!やめい!
肩を掴みイリネルを揺らす。
「あばばばばーなれへさあん、やめて下さいぃー」
「脳よ揺れろー!忘れろー!」
数秒して揺らすのをやめた。
「私達は、仲間です!気軽にイリネル、って呼んで下さい!」
「分かったよ...」
なんか、照れ臭いけど。
そうだな。仲間...だもんな。そろそろ覚えるか。
「これから、よろしくな!アリエル!」
「イリネル!」
「よろしくな!アクリル!」
「イリネルぅうううううッ!!」
「よろしくな!アンポンタン!」
「ただの悪口じゃないですかああ!!」
「よろしくな、イリネル」
「だから!イリネルで...す。...はい。よろしくお願いします」
イリネルはペコリと頭を下げる。
なんか、ガラじゃないな俺。
「ガラが違うけど、この際だ!お前も俺のことロウドって呼ぶ権利をやる。喜べ!」
「え、呼んでいいんですか!?」
「お、おう...ったく調子狂うなぁ...」
「やりましたあ!ロウドさ〜ん♪ロウドさ〜ん♪ロウドォオさあ〜ん♪」
「労働さんではないからな。オペラみたいに言うな」
くるりくるりと踊るような動きをするイリネル。
何が嬉しいんだか。俺の呼び方変わったぐらいで。
まあ、仲間だからな...これくらいは変えといた方がいい気がする。
本当、今日はガラじゃないことばっかしてんなあ、俺。
「あの、ロウドさん!」
「ん?」
「ロウドさん、ロウドさん!」
「なんだよ!」
「呼んだだけですよー」
「うざいな!お前!」
「ええええ!呼んだだけなのにですか!?」
「うるさいな、ホント!!」
なんで、こんなにウキウキ気分なんだよ!
「あ、そいや。仲間って?こいつらも仲間なんだろ?」
そう言って、爺さんを除いた二人を指差す。
「「あ、モブです」」
「モブだったのかよ!しかも、自覚あんのかよ!」
笑い袋女とレドはケロっと言った。すごい精神だな。
「仲間はどんどん増やして行きましょおー!」
「言っておくが。男はいれんからな。美少女しかいれないからな」
「では、まず街でボディビルダーみたいな方を仲間にしましょうよ!殴り合いが強そうです...」
「聞いてた!?ねえ!?美少女しかいれないっつってんだろ!男は論外なの!」
「美少年の方は、剣が上手そうですよね!パーティに必須です...」
「だから、いらないって言ってんだろおおお!美少女だって!ね、聞いて?聞け?ね?美少女しか入れたくないの、俺」
「あ、美少年は弓も使えそうです...万能ッ!!」
「聞けやああああああああッ!!」
「あがああああああああああッ!女の子に頭ぐりぐりしないで下さいぃぃ!!」
「うるせえええええええ!!」
天誅ってヤツ。体罰ではない。
「あ!そう言えばですね!大切な事、教えてませんでした!」
「そういうの後回しにすんなよ...」
「すいません....」
「で、何?」
「これじゃろ?」
「どぅへえッ!?」
急に背後から爺さんの声。
前回で爺さんとかの出番終わりかと思ってたから、びっくりしてしまった。
「何をびっくりしとるんじゃ。悪魔たちとの戦いではシャンとするんじゃぞ」
「へい。で...何だあ、それ!?」
爺さんの手に持っているものを見て驚く。
それはどう見ても基本的な異世界冒険モノに合わない...。
「機械じゃねーか!科学発展してんのか、ここ!?」
スマホに似た道具があったのだ。
「これは、【パネライズ】じゃ!」
「ぱ、パネライズぅ?」
「冒険者には、国が装備必須道具に指定している物でな。モンスターのデータ解析、ステータス表示、アイテム、道具の保管と召喚、マップを見れ、動画が撮れ、時間が見れ、画面が光り、好きなことをメモできる道具じゃあ!」
「便利過ぎぃいいいいいいい!けど、最後ら辺しょっぼーい!多分、言わなくていいヤツぅ!」
「さっきの問いに答えると、この世界はあまり科学は発展してない。ただ、天才...機械と魔術を組み合わせた道具作りが得意になるユニークスキルを持った者がいてじゃな...」
「てか、そいつに頼めばもっとヤバいものが作れそうじゃね?」
「うーむ...あやつは気まぐれなヤツでのお。作りたい道具、面白そうな道具、自分の生活が楽になる道具しか作らないんじゃよ」
「なんか、既視感あんな...」
「そうじゃの...」
「で、これどーすんだ?付けるたって、何も...」
そんなこと言う俺の左腕を掴み、上にパネライズを置く。
すると、シュッと音がすると共に、パネライズの両側面から出た黒い謎の布?的なのが腕にパネライズを固定させた。
腕時計のような感じになった。
「なんか、出たんだが!」
「どうじゃ?」
「すげーフィット!」
こんな道具があるのを見ると、この異世界は案外、易しめ設定なのかも知れん、転移者に。
「ようやく会話に出たついでじゃ、儂が演じた悪魔はお主をテストする際に恐怖を与えどんな行動をとるかを調べる思惑からの性格じゃ」
「まあ、あんな気の狂った悪魔ばっかってのもやばいよな」
「儂は昔よく劇場で」
「え、爺さんが役者!?似合わ...まあ、上手かったけど。たまに、じゃとか、〜だわいって素が出てたけど」
「掃除しておった」
「役者じゃないんかい」
などと会話しているとイリネルが。
「あとは、スキルについてですね」
「そいや、さっきも湯肉がどうとか」
「ユニークです。ユニークスキル」
「なんなんだ、それ?」
「この世界にいる人は必ず一つ、自分のスキルを所有してます。魔法のように、出せない物はありません」
「ほえー。俺のは、そうだな...。俺のイケメンフェロモンが世界中に漂うスキルがいいな」
「そんなスキルでいいんですか!?主人公ですよね!?」
「・・・・・そういや、そうだった!少しは主人公らしくするわ!」
「どんなスキルがいいですか?」
「女性の着ている衣服をスク水にするスキルがいい」
「成長してないッ!?みんな認めませんよ、そんなスキル!」
「俺だったら...『いいぞ!もっとやれー!ひゅー!我らがヒーロー!』ってなる」
「最低ですね...」
「で、そのユニークスキルとやらはどうもらえるんだ?」
「いや、もうロウドさんは持ってますよ?」
「あ、もうあんのね?どう使うんだ?」
「まずは、どんなスキルか調べますね」
「お、頼む」
「【識別し】–【見るは独自の力】–––【スキルサーチ】!」
ゾゾッと寒気が。
なんか見られてる感ハンパねえ。
「わくわくするぜえ」
「・・・んんー?」
「で、どうなんだ!?俺のユニークスキルは!」
「えっとですね・・・」
「おう!」
「今使った【サーチ】などの識別系のスキルか、【ドールクリエイト】などの創造、召喚系のスキル...かと」
「え?なんじゃそりゃ。てか、あやふやだな」
「恐らくですが、新種のスキルですね」
「なんで、そんなのが分かるんだ?」
「このスキルを調べる魔法は、パネライズの保存してあるスキルのデータを利用した魔法なので」
「モンスターの解析する機能が関係あんのか?」
「そうですね。その機能だけ魔法を利用して使うんです。魔法でスキルをデータ化し、パネライズ内のデータを参照して識別してスキルの内容を知るのですが...似たようなスキルがあれば近いスキルを表示するんです」
「それでデータがなく、似ていたのが?」
「似ているものが、【サーチ】や【ドールクリエイト】などですね。議長様の得意な【ワープ】などの転移、転送系も微弱ながら含まれていますね...」
「で、新種はどうすりゃいいんだ?」
「自力で...」
「自力で使う方法見つけんの!?」
「そうなりますね...」
「あと、スキル名は!?」
「不明です...」
「ヒントなしで、どうすりゃいいんだあああ!!」
「お役に立てず、すいません...」
「いや、そういうことなら、いいけどさ!」
てか。
「識別系だけは、いやだぞ...かっこよくねえ。どうかせめて、創造、召喚、転移とかにしてくれ...!」
切実なる願いである。
「ろ、ロウドさん!実はまだ勇者だけの特別なスキルを与えることが出来るんです!」
「な、何だと!?ユニークスキルしかない世界でスキル二つ持ち...特別感あんな。早く言えよお!あーそれなら、ユニークスキルが悪くてもこっちが良ければ許せるな」
な、貴様!なぜ二つもスキルを持っている!?
ふっ。それは、俺が...勇者だからだ!
な、なにぃ!?貴様、勇者だったのかーっ!
みたいな展開ありそう。
あったら、かっけえシーンだなあ。
「このスキルは、今から与えますよ」
「お、これは何?どう貰えんだ?」
イリネルはどこからか、謎の玉を持ってくる。
それを、ポイっと上に投げると、玉は宙に浮いた。
「なんだこれ?」
「くす玉です!」
「あ、あのパカって開くヤツ?」
分からない人は、ググろう!
「この中に書かれた紙がロウドさんの...エンジェルスキルです!」
「天使から貰うからその名前なわけ?」
「まあ、そうですね」
「安直〜...」
「あと今回は、新種でも名前も使用条件、使用方法も載ってるので安心して下さい」
「よかった〜」
「このくす玉に何が書かれてるかは分かりません。勇者が転移して来るたびに、あそこの川から流れて来るんです」
ガタンっと音がすると同時に正面の壁が左にズレ、その先の部屋的な物は、自然に囲まれた川が流れていた。なんだ、これ。
「なるほど。これを割ればいいのか?というか、この垂れてるヒモを引けばいいのか?」
「そうですね」
「引くけど、大丈夫なんだな?死なんよな?」
「心配し過ぎですよ、ふふっ」
「よっし!行くぜ!良いの...出ろッ!」
パカっ。
ヒラヒラと金に輝く紙が落ちて来る。
それを素早くジャンプして取り、内容を見た。
エンジェルスキル名:
【土下座】
「ふざけんなあああああああああッ!!」
キレました。
「いやあ、ロウドさん。良いモノを引きましたねえ〜」
「良かねぇよ!どう戦闘で役立たせんだよ!!」
「負けそうになった時とかに」
「なんで異世界来て土下座しなきゃなんねんだ!俺、主人公だぞ!敵に頭下げるとか絵面!!」
「まあ、頑張りましょう!!」
「頑張れるかあっ!!」
【スキル応用発動–ジャンピング土下座】のパネライズの文字と共に俺はジャンプし、イリネルの腹に向け土下座で頭突きをかます。
「ぐはぁッ!女の子なのにぃ!」
「知るか!」
「そ、それにしても、もう応用までするなんて...すっかりロウドさんは【土下座】スキルの使い手ですね」
「なりたかねぇよ!」
そんなに痛くしてないのに、わざとらしくお腹を抑えるイリネル。反省しろ!
「変えろ!スキルを変えやがれえ!!」
「頭ぐりぐりやめて下さいぃーッ!痛いぃーッ!女の子をもっと大切にぃーッ!!」
「お前には遠慮しねーからなあああッ!!」
「なんでですかあああああーっ!?」
そんなことをしていると、握っていた金に輝く紙がくす玉に戻って行く。
すると、ポンっとまたもくす玉が割れて、紙が落ちて来る。
「なんだ、なんだ?」
その紙には。
エンジェルスキル名:
【覚醒風貌】
「なんだこれ?」
「あ、ロウドさん。やり直しきいたんですか!?」
「いや、知らん!勝手になった!」
「珍しいですね...。それにこのスキルも...新種?」
イリネルは、またも俺に【サーチ】をかける。
ゾゾッ。お〜謎の寒気。
「構成改変系?変装ではなく整形などで使われるようなスキル系統ですね...。あと、光属性、聖の力が含まれてますね...。なんでしょうか、これ?」
「俺に聞くな。もっと分からん」
「とりあえず、覚醒?とか書いてありますし、いい感じじゃないですか?」
「俺は、もうそんな言葉で喜ぶような歳じゃねーよ」
「高校3年生ですから?」
「あんまり、それ関係ないけどね」
厨二病って。
「使ってみようにも...」
そう言って俺は紙に書かれた【覚醒風貌】の下に書かれた使用方法を見る。
エンジェルスキル名:
【覚醒風貌】
使用方法:敵と識別する相手との戦闘時
「敵なんて、ここにいませんし...使えませんね」
「いや、待て」
そう言った後に爺さんに指差す。
「積年の...積時間の恨み!ここで晴らさせてもらうぞ、クソジジイ!!」
「うーむ、魔法なら、発動をキャンセル出来たんじゃが...」
爺さんは、呑気にお茶をすすってた。
「いいこと聞いたぜ!スキル発動!覚醒風」
「【燃え】–【飛べい】–––【フレアブロウ】」
「早口はせこいぞおおおっ!グハァッ!!」
俺の初のスキル使用が邪魔されてしまった。無念。
==================================
ガチャ。
「ん?」
そんな音がしたので扉の方を見た。
するとそこには、白髪の長身が。
ちなみに俺はイリネルの治療で完全復活!
「あ、間違えた。失礼しま...って、お前たちか。何やって...」
「あー...どうも、勇者です」
「ああ、君が勇者か」
そんなこと言いながらボーっと俺を見る白髪。
「なんだよ...男に見られて喜ぶような趣味はねえぞ」
「おっと、悪い」
パッと右上を向きながら、両手を前に出しながら後ろに下がる。
「君も勇者の門出を見届けないかね?」
「あーいや、オレは仕事が」
「そうじゃったか。頑張りたまえ」
「はい、議長。そこの勇者君も頑張れよ」
「・・・おう」
ガタン。
部屋のドアが閉まるのを見てため息をつく。
「どうしたんですか、ロウドさん?」
「いや、ちょっと緊張してよ」
「フリクトさんにですか?」
「そんな名前なのか。まあ、俺って内気な性格だからなぁ」
「嘘つきですねえ」
「なんでだよ。信用しろよ」
「皆んなに、タメ口で喋ってますし」
「あ...」
「無意識だったんですか、それ?ふふっ」
てか。
「門出って言ったか?もう、何?出発すんの?俺」
「この塔からじゃ。まずは町で装備を整えるのじゃ!」
「仕方ねえなあ」
「じゃあ、ロウドさん。行きましょう!」
「行きましょうって、どこからだよ?」
「ここからです!」
ガタガタと、壁が動くと豪邸の入り口の門のような扉が。
「何だこれ!?」
さらにガタガタと扉が開き、白い光がその先にあった。
「まじ何!?」
「ワープゲートです!この門から町に行けます!」
「なるほどな!それじゃ、爺さん、鼻水、笑い袋女!行ってくるわー!」
と叫びながら、扉の外へ走るロウド。
「あ、ロウドさん!待って下さいー!」
「頑張るのじゃぞー!」
「ふふっ精々気張りなさい」
「がんばぁっでえぐだざいえー!」
俺、成部楼努は、
いや、ナリベ・ロウドは、
異世界冒険の一歩を踏み出した!
と、ナレーションが出てる時に気が付く。
何故か周りが暗い。他は明るい野原なのに。
何か、屋根があるのだろうか?
でも、なんでだろう。
「ん?」
足型に見える影なのは。
「ウルァアアアア!」
何かの叫び声が聞こえ、空を見た。
そこには、濃い緑色の巨大な足があった。
「・・・・・・・!?」
「ロウドさーん!そのワープゲートは三分の一の確率で、モンスターが現れる野原に転移するので気を付けて下さいねー!」
「それ早く言えええええ!!」
ズドン。
その緑の足に俺は踏み潰された。
「ぎぃやあああああああああッ!!」
==================================
「・・・・・怖い怖い怖い。外怖い」
体操座りで呪詛のように言いまくる俺。
「ロウドさん、大丈夫ですか?」
「大丈夫じゃない」
「ゆ、勇者になったんですし、頑張って下さいよ!」
「なら、イリネル。あの門から何も見ずに走って外に出て、安全を確認して来い!」
「分かりました!安全でしたら、一緒に買い物に行きましょう!」
「町ってちゃんと調べろよー!」
「はーい!」
走って門から外に。
まあ、三分の一の確率だし、さすがに安全か。
「あ、ロウドさん」
「ん、なんだ?」
「三分の一の確率で、マグマに転移するんでした」
「え?」
「・・・・・さようなら」
「イリネぇえええールッ!!」
猛ダッシュで近寄り、落下しかけるイリネルの手を掴む。
==================================
俺↓
「異世界怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
イリネル↓
「外怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い怖い」
二人して体操座りして、呪詛(的なもの)を吐く。
「まあ、アヤツの作った、魔力要らずのワープゲートじゃからのお。毎回確認して、扉を閉めては開いてはしないといけないと面倒臭い道具じゃ」
「「にしても、三分の二が危険すぎる(ます)!!」」
二人の声は心からの叫びであった。
「そうじゃの。儂がお主たちを町に送ろう」
「最初からそうしてくれ...」
「...よろしくお願いします」
俺たちの額に爺さんは、手を当て、
「〜】–––【ワープ】」
ジュイン。
閉じていた目を開ける。
すると、そこは。
「ザ・異世界の中世風な町だ!!」
賑やかな町があった!
どうも、乃ガマです!
20日の深夜3時までに出すって言ってたんですけど、21日の深夜3時のつもりで書いてました。何故こうなったかは、簡単。
そう!0時過ぎはもう明日なのに、今日って言っちゃう現象です!皆さんもありますよね?0時過ぎで22日になっているに友人に明日(例えば:8月22日)暇って言って、友人が勘違いして、分かった明日(例えば:8月23日)遊ぼーねー、ってなる事。
ないですか?というか、言い訳しても書いた日にちまでに出してなかったので、すいません。これからは、ちゃんとします。
そんなこんなで、今日ちょっと手抜きっぽく自分で感じちゃってます。なんか内容薄い気がするんですよね。大丈夫でしょうか?
ちょっと今回は対して喋ることないので終わろうとしたらありました!
ブックマーク1件目がついに!ついに、してもらえましたああああ!やったああああ!
投稿した初日もブクマあって喜んでましたけど、何故か仕事から帰ると、無くなってたんで。なんでやねん。つまんなかったのかい...?もっと頑張ります。
実質、この一件さんが初の方でしょう!ありがとうございます!
さて、そろそろ後書きしめます!今回長いですね...。
次回は第4話「瞬殺の男、さらば陽の光」です。
25日の23時までには、投稿します!よろしくお願いします!
初のブクマの方。よろしければ、感想をいただけたら嬉しいです...。悪いとこの指摘は、抑えめでお願いします...。
では、また次回...。