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第114話 鬼面道士と駆動騎士

「に、逃げろぉーっ!」


魔物の大群に一斉に向かってこられた俺たちは人志さんの発した声を合図に部屋から駆け出す。

砂に足をとられ上手く走れない中それでも人志さんを先頭に二番目が俺、最後に綾子さんの順で部屋を出た。


通路は部屋よりだいぶ狭いので魔物たちは一体ずつしか追っては来れない。

綾子さんは後ろを振り向くとすぐさま「スキル、発破魔法ランク5っ!」と唱えた。

先頭切って追ってきていた下半身がタイヤで出来た駆動騎士に発破魔法が炸裂する。


だがしかし機械仕掛けの駆動騎士はひるまない。

そこで綾子さんは機転を利かせて今度は天井めがけ、

「スキル、発破魔法ランク5っ!」

魔法を放った。


天井が崩落してどどどっと大量の砂の下敷きになる駆動騎士。

それと同時に通路が塞がれ後ろにいた魔物たちを閉じ込めた。


「やったわっ」

「ナイス、綾子っ」


『グェッグェッグェッ……』

ほっとしたのも束の間、杖を持った二頭身の魔物である鬼面道士が前から姿を見せる。


「くっ、このっ……」

人志さんが剣で斬りかかるが、

『グェッグェッグェッ……』

鬼面道士はにやりと薄気味悪い笑みを浮かべ杖の先端を光らせた。


すると直後人志さんは突如として目の前からパッと消えたのだった。


「「えっ!?」」

俺と綾子さんはそれを見て呆気にとられる。


と、

『グェッグェッグェッ……』

さらに鬼面道士の持っていた杖の先端がまた光ったその時だった。

体が一瞬軽くなったかと思うと次の瞬間気付けば俺は見覚えのない小さな空間に突っ立っていた。



☆ ☆ ☆



「相手をワープさせる、みたいな魔法か……?」


鬼面道士に何かされたのは間違いない。

状況から察するに俺は魔法によってフロア内の別の場所に飛ばされてしまったらしかった。


「……ってことはみんなバラバラか。まずいな」


人志さんも綾子さんもこのダンジョンには慣れているが地下二十九階まで来たのは今回が初めてのようだし二人はお互いが二人そろっていてこそ連携して実力を発揮できる存在なのだ。

バラバラにされると具合が悪い。



『ブーン……!』

通路の先から駆動騎士がタイヤで地面の砂を巻き上げながら向かってくる。


「邪魔だっ」

俺は目の前まで来た駆動騎士の腹を蹴り飛ばすとこれを上半身と下半身の半分に砕き割った。


地面にどさどさっと落ちた機械仕掛けの半身を見ることもなく俺は人志さんと綾子さんを探すべく歩き出す。


だがその時、

『ブーン……!』

倒したはずの駆動騎士の上半身が俺の足にがしっとしがみついた。


「ん?」

そして、


ドカァァーン!!!


あろうことか自爆したのだった。

『Sランクパーティーを追放された鍛冶職人、世界最強へと至る ~暇になったおっさんは気晴らしに作ったチート武器で無双する~』

という小説も書いているのでせめてブクマだけでもよろしくお願いいたしますm(__)m

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― 新着の感想 ―
[気になる点] バシルーラを使うきめんどうしって、急にトルネコの大冒険のパロディ感が出てきて戸惑った。
[一言] :(;゛゜'ω゜'):ヤムチャしやがりましたね。
[良い点] 無事っぽいw
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