表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
95/115

帝国は反撃する②

「下手に小細工はしないほうが身のためだ。おとなしく引き渡してもらおう」

「そうは言っても居ないものを引き渡すわけには……」

「何をおかしなことを。ここに匿われているのは確認している。小細工はするなと言ったはずだ」

「しかし、居ないものは居ないとしか……」

終わりのない押し問答が続くなか

「何をしている。さっさと終わらせろ」

「しかし……」

このままではらちが明かないと師団の幹部らしき人物が出てくる。そして剣を手に取るやっぱりいなや対応していた役人をぶった斬る。

「何をしているのですか」

「言ったはずだ。容赦はせぬと」

「やりすぎです。それに彼が言ったようにこのような所に王女のような方がおられるわけがないでしょう」

目の前で人が斬られたというのに代わって対応した市長はまっすぐに斬った相手を見据えながら毅然とした態度をみせる。

「ふん、市長ともなるとこれぐらいではびびらんか。だがな、嘘を突き通すのも大概にしておけ。じぶんが一番かわいいのだろう。その綺麗な顔を血塗れたくはないだろう」

「嘘はいってませんよ。納得できないならご自分でお調べになればよろしいでしょう」

覚悟を決めた表情を浮かべながら睨み付けるように幹部らしき男にいい放つ。

「なんだと! おとなしくしておけばつけあがりやがって」

激怒した男は一瞬にして市長を斬り伏せる。

「こいつ、やりやがった!」

市長が切り伏せられた瞬間に男は周りにいた護衛のような男たちに串刺しにされて命を落とす。そして町全体を巻き込んだ戦争へと発展していく。


「なあ、クボタよ。お前は何のためにこんなことをしている?」

徐々に意識を取り戻していくクボタに問いかける声が聞こえてくる。

「どこだ、ここは。あんたは誰だ」

「質問に質問で返すな。さあ答えろ。お前は何だ。何故存在している」

「何でかって? それが約束だからさ。使命を果たせば自由にしてやるってな」

「誰にだ?」

「神だよ」

「本当に神にそう言われたのか? 確信はあるのか」

「………」

「騙されているのではないのか。お前の人生は騙されてばかりではないか。今回もまた……」

「うるさいわ、今度は本当に……」

「そうやってまた騙されて……。おい、どうした?」

「確かに……、そうかもな。だったらもういい。好きにしてくれ

人殺しの最後なんてこんなものだろう」

「お前というやつは……」


「ちょっと、意識をこっちに預けてっ言ったのに。なにやってるの」

エレノアの声が聞こえる。

「なんだ、どうなった」

意識を取り戻し現実世界に戻ってきたクボタにエリンとシャーディが抱きつく。

「良かった。私たちをほっといて勝手に逝かないでよ」

「なんか、ごめん」

事情がわからないまま怒られてつい謝ってしまう。

「あ~あ、仲のいい父娘だことで。ただなぁ、こんなんじゃあんた、誰も守れないぞ」

「あんたら誰だ?」

突如現れた男女二人にクボタは警戒感を抱く。

「心配するな。味方だよ」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ