妖精の楽園
「妖精の楽園」ではどこから入ってもまずふれあい広場というところに出る。ここでは「妖精の楽園」全体の案内をしてくれる妖精を選ぶ場所である。そしてその妖精の好感度が一定以上になるとこのフィールド以外でも連れて歩けるようになるのだ。そして戦闘などでも手助けをしてくれるのだ。そのためふれあい広場にはより高いステータスを持つ妖精を選ぶため広場に留まるプレイヤーが多数存在した。
「うわー、妖精さんがたくさんいるです。でもそれ以上にプレイヤーが多いです。何でです?」
雫はステータスで妖精を選ぶつもりは更々ない。そのため何故広場に留まっているのかよくわからないのだが
「やっぱりこんなに可愛い妖精さんばっかりだと迷っちゃうですもんね。」
雫なりに答えを出して、自分も妖精を選び始める。
わんこの他にモンスターがちらほらと見える。これは新職業でテイマーや召喚師といった職業が追加されたからである。これによって雫はプレイヤーがごった返しになっていることもあり気づかれずにすんでいた。
妖精はみんな楽しそうにプレイヤーの回りを飛んでいるのだが雫は一匹だけ端の方で小さくなっている妖精を見つけた。
「ほかとちがうです。どうしたです、お腹痛いですか?」
雫が話しかけると怯えた態度て雫を見ている。妖精には魔法やスキルで変化がある。回復特化タイプや魔法攻撃が優秀な者。特殊なスキルを持つものなど様々である。そしてこの妖精はというと、魔法は回復魔法の「ヒール」のみそしてスキルは『人気者』このスキルはモンスターの出現率が上がるというもので、ただてさえ攻略が難航している時にこんなスキルは要らないとこの妖精を見た人全員に言われたのだ。『人気者』のスキルがあるのに人気がないとは皮肉なもんである。しかしこの妖精はこんなスキルを持っているが性格は温厚で物静かであるため余計プレイヤーの言葉で傷ついてしまったのだ。
そんなことはしらない雫であるが直感的に雫はこの妖精が気に入ったので、
「よし、この子にするです。えーと選択っと。えーとそれじゃあこの子の名前はアンフェです。いいですね、」
妖精のアンフェは信じられないというように2、3瞬きをして、そのあと嬉しそうに雫の回りをくるくる回ったのだった。
「妖精の楽園」には色々なアトラクションがある。なんか遊園地のようなところである。妖精の好感度上げは、初期値が強い妖精ほど難しく、アンフェは初期値がダントツに弱いため選んだ時点で殆ど好感度上げが必要ないくらいになっていた。しかし折角なので色々と楽しむこととなった。色々と楽しむポイントはあるのだが、このフィールド限定であるが特別なアイテムを購入することで空を飛ぶことができたのである。プレイヤーたちは思う存分に空中遊泳を楽しんだ。雫もやって見たのだが開始3秒で酔ったので、移動は徒歩になった。
いろんなアトラクションは全て長蛇の列となっておりオープン初日はやっぱり遊べないと悟った雫はマップとにらめっこしていた。
「でもここは結構広いですね。地図を見る限り遊ぶところの他に妖精について学べるところとかもあるみたいです。そういうのも面白そうです。たぶんそことかなら人もいないと思うです。いくですわんこ、アンフェ。」
「わんわん」
「~~♪」
雫はとことん他とは違う行動をするのである。
後で少し直すかもしれません。




