表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/72

32

秋口に寒中水泳する羽目になり、港でアル君の温風ドライヤー魔法(※火と風の魔術式の組み合わせらしい)で暖を取っていると、私をを救助して下さった人魚のお姉さま方は「お馬鹿ちゃん達を回収してくるわ」といって海へ飛び込んで去って行かれました。流石に人魚さんです。あっとゆうまに波間に消えて、気付けは遠くを泳いでいらっしゃる。

お姉さんと忍兄の関係がちょっと気になります。兄よ、ほんと節操無いな…



「すまなかった」「すみませんでした」


おや?どこかで見たと思ったら、街で保護された時の警邏の2人。細くて若い方の人は一礼、そして何故か大きい熊みたいな人は土下座です。この世界に土下座文化あったのですか?驚きです!!


「わ、我々がしっかり見極めなかったばっかりに、君を酷い連中に引き渡してしまった。我々、いや、私の落ち度だ。どのような罰でも受ける」

「先輩……」


うん?何のこと??


「あ、クッキー、御馳走様でした?」


とりあえずお礼は言っておかないと。うん、お腹空いてから、あのクッキーは嬉しかった。

忍兄をチラリと見ると、生暖かい目で見られた。何故?



「――――シノブ殿ぉ」


シュルツ隊長と騎士隊のメンバーが駆け寄ってくる。


「おお、シズク殿、御無事で良かった。怪我はないか?」

「うん、まったくない」

「全く…幼子と間違えられて拐かされるとは、シズク殿は年若く見えるのだから人一倍気を付けなければ」

「ん…………たいちょー、海に突き落とす、いいか?」

「な、何故怒っている?」


この人やっぱり一言余計だわ!!


「シュルツ、そこの奴隷商は任せた。他の船員についてはルサールカに確認とってくれ」

「あ、ああ、引き受けた。上に馬車を用意したので使ってくれ」


忍兄とシュルツ隊長がキモ男を一瞥する。


「おそらく、取り調べればまだまだ余罪がありそうだな。港湾管理局の職員も取り押さえた、沈んだ積荷もしっかりと調べよう。後で雫殿とそこの2名からも詳しく話を聞きたいのだが・・・」

「今日のところは家に帰してくれ、皆疲れているし、この子達には休養が必要だ」

「勿論だ。そこの2人はどうする?こちらで身柄を預かるか?」


シュルツ隊長は一言余計で空気が読めない人だが、仕事は出来る。騎士隊が2人を保護してくれるなら安心だろう。だが…2人のやり取りを聞いていたセッカが不安そうな瞳で、私のブランケットをぎゅっと掴んだ。寒さ故か小さな肩がぶるぶると震えていた。


「……忍兄ぃ」

「………あー……シュルツ。うちでこの子達を預かるのは可能か?」

「ああ、騎士隊で引き取っても宿所預かりだからな。シノブ殿が身元引受けという事にしておく。ただし、この子達を無事に親元へ帰す為にも、後日の取り調べには協力してくれ。」

「……助かる」

「多少は薬学の覚えがありますから、銀狼族の子供の治療は私が責任を持ちます」


アル君がコウの治療を申し出てくれた。君ってホント何でも出来るのね。


「忍兄ぃありがと」

「お前も静も、昔からよく猫やら犬やら拾ってきたからなぁ」


はい、捨て猫・子犬…静姉と2人で拾っては叱られました。亡くなったお祖父ちゃんがアレルギー持ちの為、当時は自分で飼う事が叶いませんでしたが、その度に忍兄と信慶パパが貰い手探して奔走してました。


「ちゃんと面倒見るんだぞ」

「うん」


ってあれ?犬拾ったみたいになってる??


「シュルツ、そこの警邏2人は今回の協力者だ。そいつらもよろしく頼む」

「えっ……シノブ殿、いいのか?」

「てっきり、直々に締め上げるのかと……」


忍兄のお言葉に男泣きしながら感謝している警邏のお兄さん達。何?どしたの??


「そっちの大きい方は俺が個人的に調教……指導しておくから特には問題はない」

「わ、わかった……」


頬を染め、感涙しながら忍兄の足にすがり付く警邏のお兄さん。

それを足蹴にして兄はスタスタと歩いて行ってしましました。


「雫さん、見ちゃいけません」

「セッカちゃんも見ちゃだめだよぉー」


アル君とバーンさんが、私とセッカの視界を遮りました。

どうしてなのでしょう???



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ