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 ナイフを右手に持って、左手は素手の状態でリュックに手を突っ込めと言われている状態になったのですが、正直刃物を扱うのも慣れていないのでどうしたらいいか分かっていない状態でもあって。

 周りにみんながいるのでここでやらないという言葉は流石に無理だというのは分かるので、このままやるつもりはあるのですが、多分ヘビが居るリュックの中に手を突っ込むというのは正直言って怖い事。


「あの、もし嚙まれたりしても血清とか用意はあるんですか?」

「あー、ヘビの種類にもよるがどうだろう?」

「大抵のものはギルドに置いてあるから大丈夫よ?まぁ、新種だったとかになると流石に用意はないからその時はダメかもしれないけど」


 ニコっと笑って返される言葉に正直言って何も言い返せない状態ですが、あまり安全ではないという事は分かるのですが、片手で上手い事やれる程自分は器用でもないみたいなので、渡されたナイフは一度横に置く形でリュックを左手で持って右手で取り出すことにします。


「あ、そりゃそうだよね」

「片手でアレもコレも出来ないわな」


 ヒックスさんもウェージさんも一人でやるには流石に構えたまま出来る話じゃない事に今更気がついたみたいで、苦笑いをしてごまかしますが、大きな深呼吸して、さらにもう一度大きく息を吸って、ピタッと息を止めた状態で右手をリュックの中に突っ込みます。

 ここまでやってビビって何も成果なしという訳にもいかないので、堂々と右手をリュックの中に入れて掴めるものが無いか確認しつつもリュックの中を探るのですが何も当たらず。器用に避けられている可能性もある事に気がついたので開いている左手でリュックを持ちあげて、中を覗くような形にして見える状態で右手を動かす形にします。


「居た」


 ぶらーんとしていたのはヘビのようですが、自分が思っているより結構大きく見えるのでちょっと掴むことを躊躇う事になるのですが、首を小さく左右に振ってなけなしの勇気を振り絞ってそのまま右手でヘビを掴むことに成功します。

 ヘビはかなり凸凹でかなり細い部分と太い部分があるみたいで、本来であれば頭を掴むのがセオリーなのかもしれませんが、つかめたのは尾っぽの方。

 とにかく引っ張り出そうという事で、そのままグググッと力を入れて引っ張り出してみます。


「よし、掴めたんで引っ張り出します」


 言って、ぐっと力を入れるとするっと何の抵抗もなくリュックから取り出すことに成功。

 右手には見た事のない柄ですが、かなり奇麗と言えるような柄のヘビが取り出せます。


「見たことない柄だな」

「あるか?」

「いや、無い」


 と、この時点で正直結構おかしな気がするのですが、ヘビは暴れる事もなく、そのまま普通に尻尾を持っている状態になっているにもかかわらず襲ってくる感じもなく。


「後はこいつを倒すだけですね?」

「まあ、そうなんだが……」

「バカにされている可能性も否定は出来ないが……戦意なさそうだな?」

「そんなことあり得るか?」

「野生だと殆どないが、もしかしたら野生じゃない可能性もあるんじゃないか?」

「あー、それなら……分かるが、そんなことあるか?」


 右手でヘビの尾っぽを掴んだままなのですが、周りは勝手に会話をはじめ、どうしたらいいのか分からないまま固まってしまう形に。

 ただ、少しきつそうな顔に見えたのでそっと地面に置いて、手を離し一応念の為と右手に先ほど渡されたナイフを持つことに。


 こちらを完全に認識しているみたいでしっかりと視線は合うのですが、牙を見せるどころか口を開ける様子もなく、じーっと見て来るのでどうしたらいいのか分からないでいると、真っ先に動いたのはアウェクル。

 パクっと尾っぽを噛みつくのではなく痛くならないように咥えるようにしているみたいで、咥えたままこっちに来ると、お腹の辺りをすりすりといつもの行動をします。


「ん?」


 何を示す行動なのかは知らないのですが、すりすりとするのをじーっと見ているヘビはキョトンとしているのですが、数回目が終わったあたりで何か納得したみたいで、アウェクルがすりすりとした後、同じように自分のお腹をすりすりと頭の辺りでしてきます。


「あの、この行動の意味って分かる人います?」

「知らんぞ」

「分からないわ」

「全く?」


 三人共知らないみたいですが、完全にヘビに敵意が無い事は誰も彼も分かるわけで。


「敵意はなさそうだな」

「まあ、言葉が通じるわけじゃないから完全に分かり切る事は無理だが、少なくとも敵意が無い事は確定だろうな?」

「えーっと、そうなると?」

「その手に持っている物騒なモノ、早く仕舞うかどうにかしないと可哀そうだな?」


 えぇ、と言いたくなるのですが自分が一人悪者みたいな感じでいつまでも右手に持っているナイフは使えないままなのですが、ヘビには敵意は無いという事で場の空気がかってに決まってしまった形に。


「それにしてもよくよく見ると、なんかすごいな?」

「ね。ヘビがキノコを食べたのは初めて見たけど、お腹にそのまま形が残るのね?」

「面白いよな」


 ……とりあえず右手のナイフを置く事にしましょうか。





殆ど無い事なので注意のしようもないとは思いますが、ヘビが入った袋に手を入れるような愚行は行わないようにしましょう(笑)

これはあくまでも物語なのです。

現実ではないのです(笑)


……箱の中身はなんだろう?的なクイズ……芸能人やユーチューバー以外でしているのってあまり見た記憶がないですが、やってみたら楽しいのかな?


そんな機会は無いと思いますが、ガンガン触って速攻で終わらせたいタイプ……ですかね?いや、手が突っ込めずにずっとおどおど……どっちだろう?

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袋の中にガラクタがたくさん入っていて 何を探り当てたか当てるゲームに付き合わされています(๑˃́ꇴ˂̀๑) 基本おもちゃなのですが、ドライバーとかニッパーとか 工具が混じっていたりするのでいつか刃物が…
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