反省
私コロロの家は貧乏だった。
お父さんのやっていた仕事はまさかの倒産してしまって、苦しい生活を強いられる羽目になっちゃって・・・。
お母さんやお姉ちゃんも働いていたけど、それでもこの問題は解決には至らなかった。
私もそんな家を支えたくてアルバイトをしようとしたけど、私の能力「糸使い」だとせいぜい動物とかの生き物を操れたりする程度。
そんな時、たまたま道の広告を見て驚いた。
それは高額のアルバイトだった。
条件は特になく、ただ面接の際に私の能力を知って雇い主はすぐに採用した。
「つまり、お前はその広告にほいほい釣られてこの騒動を起こしたっていう訳か?」
「完全に悪徳な仕事じゃん!なんですぐに怪しいっておもわなかったの!?」
「ごめんなさい!大金がもらえるって思ったらつい・・・」
私はつい泣いてしまった・・・。
私はただ家族の為に頑張ろうとしていただけだったのに・・・。
「まあ、お前も色々あったようだが、知らなかったとはいえ、お前は深淵の業火の一員として事件を起こした事には変わりはない。きっちり反省するんだな・・・」
「ごめんなさい…。」
この人の言う通りだね…。
お金に釣られた私が一番悪い。
それで調子に乗ってあんな事を…。
「家族の為にもしっかり反省するんだぞ」
「はい…。」
その言葉を受けて私は軍に連行された。
「ライア…。あいつ大丈夫かな?」
「あの表情は絶対に大丈夫だ…。それに、今回の反省点は…、"闇バイト"には一切関わらないって事だな!」