討伐依頼
リックと完全に絶縁してから3日が経った。
俺は別に後悔はしていない。
勝手に追い出した挙げ句に勝手に戻ってきてくれなんて虫が良すぎる。
これでもう、あいつらと関わることはなくなった。
***
ーー場所は変わって組合。
俺達は今、組合長よりある依頼を申し出されていた。
「討伐依頼?俺達がですか?」
「ええ、最近の眠れる女神の活躍の話題が鳴り止まなくてね…。それを見込んでぜひって依頼が来たの!」
願ってもない好機だ!
俺達は完全な討伐、ましてや共同での仕事だったが、魔物との接触経験がある。
ある程度なら討伐依頼をこなせるかもしれない・・・。
「で、その討伐対象っていうのは・・・?」
「ああ、それはね・・・ーーーー」
「「は、はああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!?」
***
ーーーー討伐仕事当日。
「じょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょじょ、冗談じゃないわよ!!!ライア!なんでこんな依頼引き受けたのよ!」
「い、いや~・・・せっかくの高額報酬だったから・・・」
ユラが怒った顔を俺に向けている・・・。
そりゃそうだろうな・・・。
今回の討伐対象が・・・まさかの最強クラスの1体とも言える魔物『マンドダック』なんだからな・・・。
ーー『マンドダック』とは・・・。
全長が3階建ての建物ほどの大きさの巨大なアヒルの姿をした魔物。
ただでかいだけのアヒルだと思っているようだが違う・・・。
さっき言ったように、最強クラスと呼ばれるほどの凶暴な魔物である為、当然ユラはため息をしていた。
だが、マンドダックの肉は美味いらしく、高級食材として高値で売られているらしい・・・。
しかも、今回この依頼を達成出来れば、その肉を分けてくれるとの事だ!
あれだけでかいとなると山分けしても、俺達と家で留守番しているククルとキッカ、みんなで食える分は入手出来る!!
「さてはあんた・・・報酬だけじゃなくて肉目当てで受けたんじゃないでしょうね・・・?」
「げ!?そそそそそそ、そんなわけないだろ・・・!?」
明らかに自分でも図星だと思うほどに言い訳をしてしまった・・・。
だが"肉"が目当てなのも確かだ!
この依頼を達成出来れば報酬だけでなく肉ももらえて"一石二鳥"だ!!
"鳥"なだけに!!
ぐふふ!
「お兄ちゃん、なんか嬉しそう・・・」
「あれはあれで、気になるな・・・?」
心配しているミミカとモルフィをよそに、俺達は仕事先に到着した。




