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ハラッパーの真ん中で  作者: 三重野 創


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セールスエンジニア

「メーカーに電話したんだけど、いまいち要領を得なくって」

 マリアはヘアアイロンでウェーブを掛けることがある。


「窓口はそんなものだよ。実際作ってる人が電話に出ることは無いし」

 メシヤも散々嫌な思いをさせられている。


「工事屋でもよくある話だ。担当者が工事内容を分かっていないせいで、蓋を開けたら出戻りになったりする」


「ショッピングモールで感じることがあるネ。お店の商品内容を把握していないのハ、しょっちゅうだヨ」

 個人商店なら自分で仕入れているので、必要以上に良いところを力説されることがある。


「工房で自分が作ったモノを売ってるお店なら話が早いですわ。こんなものが欲しいと商談している相手が作製するので、ズレがありません」

 多重下請け構造にして上澄みを頂戴しようとすると、手より口を動かすだけの人間になってしまう。


「手軽なお金儲けの方法みたいなスパムがすぐ出回るよね。育ってきた環境は違うけど、違和感は否めないよ」

 頭を使えというセミナー講師が、頭を使えていない。


「散々言われてるけど、楽しく話せた事に対してお金を払うわけじゃないのよね。出来上がった商品に対してお金を払うわけだから、より良い商品をいかに仕上げていくかってとこに力点を置いてほしいわね」

 綺麗な手をしているわねと言われたら、遠回しの嫌みである。


「軍師になろうとするやつが多いんだ。体力を使わなくていいからな。いま求められてるのは、瀕死の現場を生き返らせる将軍なんだよ」

 イエスなら天下を盗りそうだ。


「セールスマンもセールスレディも現場をやりながらモノを売る方が絶対いいのにネ。なんでこんなに綺麗に分かれちゃったんだロ?」












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