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数字のない時計  作者: 夕星。
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最近の脳内報告

 “普通”って何だろう。

 最近、よくそう思う。いや、最近というよりかは実は割と前からかもしれない。朝起きて、学校行って、御飯食べて、寝る。ただそれだけで十分生きれると俺は思う。

 大学は高校と違って、あちこちから人が集まってくる。皆何かしら楽しそうにしている。バンドをやってる奴とか、合コンに参加しまくる奴とか、バイトで稼ぎまくってる奴とか。

 ああ、だからか。“普通”ってものを考えたのは。これは周りの奴らが色々大変そうに活動しているからそう思ったことにしておこう。あと今いる場所が図書館だから、静かで余計考えやすい環境だからだ。そうしておこう。それがいい。


「なあ、翔なにしよん?」

 しゃべり方で誰が来たかわかった。大学に入ってからの友人でたまに地元の方言が出る。

「んや、べつに」

「あ、お前さては髪切った?」

「あー、切ったな」

 浅木箕久馬、何かと話かけてくれるいい奴だ。

「今日どこだっけ?」

「3丁目のとこのファミレス?」

「・・・森田は駅のとこって言ってたけど」

「まじか、電話で聞く」

 そしてたまに話を聞いてないのが難点だ。取り敢えず箕久馬が電話してる内に本戻してくるか。結局あんまりページ進まなかったな。まぁまた来ればいいか。あ、この本どこから持ってきたっけ。カウンターで聞こう。

「すいません、棚の場所聞きたいんですけど」

「はいはい、えーと本の番号は?」

「Tの6です」

「この階の一番右奥ですね」

「どうも」

 ここの図書館は1つのフロアはそんなに広くないが、2階もあるからちょっと面倒だ。そして今日はたまに現れるおばちゃんがカウンターにいる。よく生徒と話をしている人だ。

「翔、駅のとこだって。森田に話聞いとけってつっこまれたわ」

「いや、俺も駅って言ったぞ」

「まあまあ、行くぞー」

・・・いまいち話が嚙み合わない奴だが、いい奴だ。


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