序章
私はレタ
見習い魔法使い。
ある日の道中道で懐かれたスライムと一緒に旅をしている。
しかしこのスライムが全く役に立たない。可愛いから連れているだけ。
何回も役立たずだから捨てようとするがスラスラと泣いてはうるうるして戻ってくる。仕方なく連れ歩いている。
「おいそこの魔法使い金を置いて逃げるんだな」
盗人に遭遇した。
スラスラといつものように威勢だけは良いこのスライムが飛び出してはいくものの
「なんだお前は」と言われ
フンッと一蹴されて倒れるスライム。
なら行かなきゃ良いのにと思う。
「あんた弱いんだからいきなり威勢だけで飛び出すの辞めたら?勇者でもないんだから」
「·····」
「ごめん。スライムに話し掛けてる私が馬鹿だったわ。」
クルスと言う町に着いた。
ここは勇者が救った町で活気に溢れていた。しかしそれ以降勇者は見られていないそうだ。
「杖もボロくなったし杖でも買い替えるか。」
レタは杖を買い替える事にした。
「勇者が救ってる街だから流石に何もすること無いか」
レタは杖だけ新しくしてクルスの町を出た。
「よぅねぇちゃん骨がありそうだな。俺と一戦交えねぇか」
やる気しか感じない骨だけの骸骨剣士が現れた。
スライムが飛び出した。
「お前じゃない!」
スライムはまたあっさり倒れた。
「こいつ···本当使えない。本当捨てたい。」
スライムはすぐさま駆け寄り膝をスリスリする。
「まぁ良いや えい!」
レタは杖からほとばしる炎を出して骸骨剣士に攻撃した。
「ぐぉぉぉ」
骸骨剣士は燃え尽きた。
「何か雄叫びがドラゴンみたいだったなぁ」
プリカの城に着いた。
「おぉ!勇者様!ってなんだよ魔法使いかよ。」
口の悪い老人がレタを見て言った。
「勇者じゃなくて悪かったわね!と言うか勇者ならこの城に居るでしょ!」
レタは怒りながら問いただす。
「いや勇者様はクルスの町を救った後行方不明と聞いた。」
「そうなのね。」
Oo(俺だ···)
スライムはそう思ったが何も言わない。自分が勇者だと解ったらレタが太刀打ち出来ない相手に遭遇するからだ。
「西に行くと魔王城があるよ。そしたら勇者についてなにか解るかもしれねぇ。」
Oo(馬鹿。余計な事を)
「でも別に勇者が行方不明だろうが私には関係ないし」
Oo(良かったレタが非情でスライムにだけは甘いやつで)
レタはプリカの城も後にした。
「強くなる為に修行しろと言われたけどどうやったら強くなれるのかしら?」
魔王城入口と書いてある看板を見つけた。
「今行くなんて命知らずよ。」
レタは当然避ける事にした。
するとドンッと鈍い音がした。
「痛いわね!どこ見て歩いてるのよ!」
「フンッぶつかったのは貴様の方だろう」
「嘘でしょ·····」
レタは驚いた。目の前には魔王が居た。
Oo(どうすんだこの状況)
勇者も驚いていた。
Oo(行くしかねぇだろ!)
スライム勇者はまた1匹で突っ込んで行った。
「フンッ」
魔王の一撃でスライムは倒れた。
Oo(そりゃスライムには無理だろ。)
「あわわあわわ」
もうどうする事も出来ない魔法使い。
「終わりだな勇者いや見習い魔法使い。」
「見習いじゃないわよ!」
「虚勢を張るな。長年勇者のパーティを見てれば熟練も見習いも見分けが付く。」
ドゴーン
魔王の膝がレタの体に容赦なくぶつかる。
杖が吹き飛びスライムに当たる。
ピカーン
杖が光ったかと思えば
「よう魔王。また好き勝手暴れてるみたいだな。」
「誰···なの?」
レタは意識が朦朧としてる中状況を把握しようとしたが気を失った。
「貴様!生きていたのか」
「生きていたのかじゃねぇだろ。それはこっちの台詞だよ。こんな所で散歩しやがってしかも見習い魔法使いまで襲いやがって。」
「ぐぬぬ」
「あの世でレタに懺悔しな!」
ザシュッ
「ぐぉぉぉ」
「良く覚えとけ。魔王が熟練と見習いの魔法使いを見分けられるように勇者もまた魔王と大魔王を見分けられる。」
「おのれ勇者次は無いぞ」
「次はレタがお前を倒すよ。こいつには根性があるからな。」
「う〜んう〜ん」
レタが目覚めた時には魔王も勇者も居なかった。
「あの役立たずスライムも逃げたみたいね。修行頑張らないと」




