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第五話



「桜森さんとカラオケに行ったんだって?」


……どうして知ってるんだろ。


彩ちゃんが話したのかな……。



何故か、人気の無い廊下の隅に追い詰められていた。


離れて欲しい。


距離が近い。



冷や汗が出る。



「俺も行きたかったなぁ。」


歌う様に言う。


声が良い。



「誘ってよ。」


「い、泉宮くんは塾とかで忙しいから、遊んでる暇はないんじゃないの?私が誘って勉強の邪魔をしたら悪いし!」


「……ふぅん。そっか。」


泉宮くんは目を細めた。


睫毛が長い。



「ごめんね、呼び止めて。」


「……。」


廊下を歩いて行く泉宮くんの背中を見つめながら、なんなんだ、一体、と困惑した。



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