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第二話


中間テストが終わった。


思ったよりは、出来た……。



“俺の部屋、気になるなら一人で遊びに来てよ。そしたら、見せてあげる。”


あの発言で心を乱された。


……元気がなかったから、励まそうとしたんだとしても、やり過ぎじゃないだろうか。



中間テストが終わり席替えをした。


私は真ん中の列の前から二番目。


彩ちゃんは窓際の席の前から三番目。


泉宮くんは廊下側の一番後ろだった。


都鳥くんは廊下側の前から二番目に。



泉宮くんの隣が、仲が良い女子の一人で名前は確か、……椎奈さん。


カラオケに誘ってた中の一人……。



これまでの人生、一度もカラオケに行った事がないから、今度、彩ちゃんと行ってみようかな。


彩ちゃんも、行った事ないと思う。



……あ。海宝先輩だ。


授業の合間にトイレに行って、教室に戻ろうとしてると、渡り廊下を歩く姿を見掛けた。


海宝先輩は風紀委員で、文化祭の時に助けて頂いた。


彩ちゃんに無礼を働く男達に、怒りから両手に持つクレープを、顔面に投げ付けてやろうかと思ったが、踏み止まった。


食べ物を粗末にするなって、精神と、彩ちゃんが動物の顔を描くとか、アイデアを出して作ったクレープを台無しにするのは憚れた。



先輩に話し掛けるのは勇気がいるが、お礼をきちんと伝えられてなかった。



「海宝先輩!」


呼び止めた。


「先日はありがとうございました。とても助かりました。」


女である私には、あの場を収める事は出来なかった。


逆上されて暴力を振るわれたら。


力では敵わないのだ。


肩を押されて、転びそうになったが支えてもらった。



海宝先輩は少し考える仕草をして、合点がいったのか、


「文化祭の日に会った、無謀な方ですね。」


と言った。


「……入夏です。」


その覚え方はやめて欲しい。



「入夏さんですか。記憶しました。礼は不要です。風紀委員の責務ですから。」


校内の風紀を取り締まるのが、風紀委員。



「私は感謝してるので、礼を述べたまでです。」


ありがとうございました。と改めて頭を下げた。



次の授業が始まるので、急いで教室に戻ると泉宮くんと椎奈さんが、楽しそうに話していた。


……椎奈さんは美人。


髪を綺麗に巻いていて、化粧をしてる。


唇にはグロスなのか、艶がある。



日焼け止めにリップクリームの私と違って、大人っぽくて色気があった。



泉宮くんは椎奈さんみたいに、綺麗系な人が好みなのかな……。


そんな事を考えてると、次の担当教科の先生が入って来て、慌てて自分の席に着いた。



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