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第十話



「……私に手を出すと、面倒な事になる。」


唇が近付いて来て、私は顔を背けた。


泉宮くんの視線は私の唇。



「大歓迎。お母様とは気が合いそう。」


「……。」


顎を掴まれて、目を合わせられた。


逸らす事は許されない。



「キスして良い?」


「……。」


「入夏さんとしたいな、キス。」


「お好きにどうぞ。」


「投げやりにならないでよ。」


「……。」


「したくなったら言って。初めてのキスは、良い思い出にしたいよね。」


「……分かった。」


「約束。」



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