表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
年増令嬢と記憶喪失  作者: くきの助


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

32/32

ラムスター公爵夫妻 執務室にて

ラムスター公爵夫妻は昼下がり執務室でふたりお茶を飲んでいた。



「下手に私達が介入しない方がいいって言っていたのは正しかったのかしら。」


「言っていたね。お前がね。」


「そうね。私がね。最初からずーっと言っていたわね。」


言うと夫人はハアとため息をつく。


「だってここまで拗らせるなんて思わないじゃないの。」


「結果良かったんじゃないのか、長くかかったけれどな。」


「絶対あの子には才能があると思っていたのに、開花するまで時間がかかったわね。」


「才能?」


「甘やかしの才能よ。」


「そんなものに才能などあるのか?」


「あるわ。ただいきなり甘やかされたら、そりゃあローズも戸惑うわよ。」


「記憶喪失などではない、などとなかなか言い出せないだろうね。」

公爵は少し愉しげに言う。


「ハラハラしながら見ていたけれど……結果、丸くおさまった。そう言う事でいいのかしらね。」


「離婚を言い出された時は焦ったが……。長い時間がかかったが下手に介入しなくて良かったのだろうよ。」


「ローズには長い間エリックの子守をさせて悪かったわ……お茶会の様子をセバスから聞くたびに頭を抱えたものよ。ただ伯爵令嬢と本当に恋人と思っていたとは思わなかったわ。その上ですべていなしていたあの度量はさすがだわ。さすがはうちの嫁よ。」


「エリックは最初からローズしか見えてなかったけどね。まあ、あれじゃあ伝わらないのは当然だ。だと言うのに最後はうまくまとまって良かったじゃないか。」


「そう……そうね。そう思いましょう……。」


そう呟くように言うと少し黙った。

しかしすぐ切り替えるように夫人は顔を上げた。


「さあ!休憩は終わりよ。仕事に戻りましょう!」


「もう?」


「もう、よ。離して頂戴。」


そう言われて公爵はしぶしぶ手を離す。

そして夫人は公爵の膝からおりた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ