第三十話 制圧任務、下準備。(1)
GW中はやらねばならぬことがめちゃくちゃ多くて書けませんでした!! まだ色々残ってるので更新遅くなります!!
衣替えの途中で覚えてない箱を見つけたら開けんほうがいいですよ。時間なくなりますよ。
初夏。 新入職員がまだまだ浮足立っていたり逆に浮ついていたりする時期である。
八課では、近々行われる大規模制圧任務に不安を覚える新人や、楽しみすぎて血が沸き立っている新人もいる。今回は応援として、他の部署からも多くの新入職員を参加させる予定だ。実は毎年恒例のようなもので、なるべく早いうちに「大規模」かつ「危険性が低い」といった条件を満たす制圧任務に、新人たちを投入するのだ。適性を見極めるためにも大事なことなのである。
そんななか、八課一班のやさしくて力持ちのグリズリー獣人、クストファー・クヌギは、両手に書類を持ったまま、大きなからだをちょっと左右に揺らしてうんうんと唸っている。
「おぅ、どうしたよクリス? 歯に骨の欠片でも挟まったかァ?」
「あ、班長……」
小柄なノース班長が、座っているクリストファーの背中にぼふっと飛び乗った。クリストファーの背中の毛はふわふわのふかふかなので、シャツがノースの形に沈む。傍から見る分にはとてもかわいらしい光景だ。
「ええと、今度の制圧、新人さんたちをどこの配置にしようか悩んでて……」
「最初はどこも似たようなモンだって! とりあえずやらせてみりゃいいんだよ、なんでも」
「もぉ~……」
「それになにより、最終的に認可すんのは俺だァ。お前も人員配置の経験でいえば新人なんだから、あんまり気負うな?」
「……えへへ。はい!」
「おう!」
背中から飛び降りると、ノースは自分の席に歩いていく。クリストファーはかなり軽くなった気分で、改めて書類と向き合う。新人たちの得意分野と体格、種族的特徴等を簡単に記入してある。
(このコは鎧部隊で……あ、このコは大型かぁ。すごい、ボクより大きい。ヘラジカの獣人なんだぁ……ボクといっしょのとこでいっか。このコは対空のほうで……)
さっきまで悩んでいたのが嘘のようだ。軽やかにパズルを組み立てるように、クリストファーの準備は進んでいった。
☆
「おはよう! コルジエルだ!」
今日も元気にコルジエルである。元気よくごあいさつできるエンジェリアなのだ。翼をあちこちにひっかけながら、八課一班にやってきた。翼で顔面をばさばさやられながら、サンリも入ってくる。
「おはようございます。制圧任務の打合せでしたよね?」
「おう! その辺に座ってくれぃ。あとコルジ、いいコには骨クッキーだ!」
「ありがとうございます!!」
コルジは集まっていた新人たちの横にお行儀よく腰掛けると、ノースにもらった骨型のクッキーをガジガジと齧り始めた。齧っている間は静かなのでサンリも助かる。コルジの隣に座っていた新人は驚きで硬直している。まだまだ神聖稀少種には慣れない。
「あ、コルジさーん! サンリさーん!」
「お、ミヨシくーん! おはよう!」
ちょっと離れた席に、五課五班のミヨシがいた。立ち上がってぶんぶん手を振ってくるので、コルジも立ち上がって元気よく振り返す。そんなミヨシを隣のサコンが、そしてコルジをサンリが、それぞれ座らせる。保護者だ。
「どもどもー。お、コルジとサンリじゃん。隣、いい?」
「ガイ先輩! どうぞ!」
「ども。ここどうぞ」
しばらくすると、八課二班のガイがやってきた。サンリはコルジとの間をひとり分空ける。コルジを愛でたいガイへの配慮である。あと世話を任せたい。
「ありがと! ん~、コルジの翼は今日もいいにおいだなぁ!」
「先輩の翼もいいにおいです! それにツヤツヤで!」
「でしょー? 最近手入れ道具替えたんだよねー」
有翼種のことはよくわからないサンリだが、コルジのおひさまのようなにおいと、ガイの清涼感溢れるにおいは、どちらもよいことはわかる。
何気に200話ですね!?
がんばったと思うのでおねだりしていいですか!!
評価いただけたらすごくうれしいです!!!!(全力仰向け大の字おねだり)




