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今の世に、次の代に。
本作は昨年11月に発表した「赤と黒と灰色の街」のリメイク版となります。執筆するにあたり、祖父・曾祖父達の事について新たな資料(今住んでいる地の近くにゆかりがあるとは思いもしなった)が見つかったので、それを基に設定を少しだけ変更してみました。
祖父達はほとんど戦争のことを語ろうとはしなかったので、断片的に周りの人たちから聞いたものをつなぎ合わせて、物語として構成しております。
僅かながらでも戦争のむごさや平和の大切さ、その時代を生きた人々の語られなかった思いを継ぐことができれば、という思いで改めて書かせていただきました。
終戦後80年、今後も平和への祈りをもって手を合わせられる世が続くことを願ってやみません。拙い文章ですが、お読みいただきありがとうございました。