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老猫の日々・6 春なのに老猫は季節感がないのだ、にゃ?

 春になると鼻と目が不調である。そう、わたくしも花粉症である。梅が美しいとか桜の開花はまだかとか、菜の花は可憐で良いのうと、のたまっている場合ではないのだ。目が痒ければ目薬をさし、鼻水がズルズル出れば鼻炎のお薬を飲まねばと忙しい。


 わたくしのご主人様の老猫は今暖かいところで生活しているので、季節感を忘れているかのように、ただ寝ている。眠っている・・・。猫は17時間眠るというがこやつは20時間くらい眠っているような気がする。(なぜ腰痛にならん?姿勢は悪くせに)


 朝の6時半くらいから9時半まで覚醒しており、ひたすら「ニャアニャア」とご飯の要求である。某大手メーカー・カル〇ンのお魚お肉ミックスを食べると、マル〇モの「かつおだいすき」をムシャムシャと食べる。「銀のスプーン15歳ころから」は最近あまり食べない。わたくしが朝食をとっていると鬼の形相で「ニャー!(あれ、くれ!)」とうるさいのだ。仕方なくスライスチーズをちぎって手に乗せるとぺろぺろとざらついた舌で舐めよる。あとはひたすら爆睡である。まれに起きて「飯くれ!」とニャーニャ―鳴くか、排泄してるくらいで1時間。そんな人生(猫生)で良いのだろうか?


 春は恋の季節だが、老猫だし避妊手術はしているし猫嫌いだし普段と全く変わらないご主人様なのだ。しかしこやつは少し前までは標高210メートルの山奥の寒いところに住んでおったのじゃ。先述したように右の爪が肉球にくいこみヨタヨタ歩き、結膜炎で目ヤニがひどくて汚い。寒さのためか鼻水をたらし、歳のせいか涎までたらす情けなさである。毛並みもみすぼらしく体重も落ちて貧相な哀れな老猫じゃった。


 しかし今では暖かな部屋で食べ放題眠り放題の怠惰な暮らしを満喫し、体重も増えて手並みもツヤツヤ、以前のようなデブ猫になってしまう恐れもあるのじゃ。おっとロシア!(訳:恐ろしい!)


 よく考えるてみると、寒いところではヨタヨタ(ケガしてたけど・・・)暖かいところではグーグー眠っておるのは、この鈍い老猫でも少しは季節感を感じておるのじゃろうのう・・・・・・。

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