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おいしい話
おいしい話には裏がある。
古今東西聞き古された言葉だろう。
だが、表でも裏でもおいしい話には違いない。
馴染みの情報屋がここだけのおいしい話だと教えてくれた。
「へっへっへ。あっしの分が減るからあんまり教えたくなんですがね。旦那ならいいでしょう」
この世界は信用の世界。
コツコツ積み上げた信用がおいしい話にありつけるのだ。
情報屋から話を聞いてゴクリと喉が鳴る。
あまりに危険な誘いにすぐに行ってしまいそうになる。
だが、今は時期ではない。
タイミングの見極めってやつもこの世界では重要なんだ。
「旦那は良い鼻をお持ちだ。行ったらすぐにわかるでしょうよ」
情報屋に金を払い別れた。
そして、待つこと数日。
ついにその日がやってきた。
例の物を手に入れるため店主に「裏を一つ頼むよ」と言った。
「ったく、あんたもかい」
呆れた店主がそう言いながらも持ってきた。
どこにも書いていない蕎麦屋の裏メニュー。
スパイス香るカレーライスをね。
カレーライスにするかカレー南蛮にするかで迷いました。笑




