赤い彼に心を奪われ、話は終わる
ラジオの生放送も終わって、3人で食事に来た。
ちなみに服装は控え室で変えたので兄も落ち着いた様子で焼肉を食べている。
「しかし、ホントに桜子ちゃんはアイドルやらないのか?この十日間すごく楽しそうだったじゃないか。」
「やりませんよ。兄は社長がいるうちは話も聞きません。あと今回の経験で満足しちゃったのでもういいかなって。」
「ホントにやらない?」
私の答えでこの話は終わるはずだった。
でも今までこの話題に入ってきたことのなかった兄が会話に入ってきた。
どうして今さらという気持ちもある 。
もし何も知らない兄が芸能界に入ったとき言われていたらすぐに入っていたかもしれない。
でも、
兄が家になかなか帰ってこない日が続き、一人で家にいることが多くなって、
演劇部の友人に借りた本を読むようになった。
そしてその本が発端となり、アニメを見るようになり、グッズを買うようになり…とどんどん今まで知ることのなかった世界に足を踏み入れ始めた。
その友人にはとても感謝している。
こんなに楽しいものを知らずに過ごしていたら今までみたいに兄が世界の中心というまま過ごしていただろう。
極度のブラコンもなかなか治らなかったと思う。
今ではちょっとブラコンで、アニメや漫画が大好きなごく普通の高校生だ。
兄がアイドルなところでちょっと普通とは違うかもしれないが。
だから、
「もういいかなって。お兄ちゃん応援してる方が楽しいもん。」
嘘偽りないこの言葉を言えるまで成長した。
まあ、アイドルしてる時間があったら漫画やアニメがみたいというのも偽りはない本音だが。
「そんなのは許さないから」
これからの楽しい夏休みを考えていて兄がなんといったのか聞いていなかったが、とにかく良い経験ができた。
臨時収入も入り夏休み楽しくなりそうだ。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。
これはそもそも病んでるシスコンのあにとヲタクに目覚めブラコンを卒業しかけてる妹の話を書きたいと思い書いたものです。
アイドルとかは完全あとから考えたものです。
身代わりみたいだですね。
でも、身代わりというものが案外かいていて楽しかったので今度は貴族の兄弟で書いてみたいです。
では次回作いつになるかわかりませんがお会いできたら幸いです。
ありがとうございました。




