表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『僕たちの青春と恋愛日記  作者: こうた
第1章「恋の始まりの春」

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

2/30

第2話「転校生」

4月9日

昨日と同じ教室だった

特に変わったことはなかった

朝、少しだけ静かだった

理由は分かっている

白石がいるからだと思った

話しかけるやつはいなかった

坂本が最初に動いた

「おはよう」

軽く声をかけていた

白石は少し驚いた顔をしてから、返していた

「おはよう」

普通のやり取りだった

それを見て、何人かが少し安心したように見えた

黒田は見ているだけだった

興味がないようにも見えた

岡崎は少しだけ笑っていた

理由は分からない

一ノ瀬は何もしていなかった

最初からそこにいないみたいだった

神谷はノートを開いていた

でも、たまに視線だけ向けていた

授業が始まった

内容は覚えていない

昼休みになった

白石は一人でいた

誰かが話しかけるかと思った

結局、坂本がまた行った

「もう慣れた?」

白石は少し考えてから答えていた

「まだ、ちょっと」

それだけだった

でも、その会話で何かが決まった気がした

“話してもいいやつ”だと、みんなが思った

少しずつ、周りに人が集まった

黒田は最後に近づいた

「どっから来たんだよ」

聞き方は雑だった

白石は気にした様子はなかった

「市内の方です」

「ふーん」

それだけで終わった

でも、そのあと少しだけ空気が変わった

誰も踏み込まなかった

放課後になった

教室を出るとき、白石が少しだけ周りを見ていた

誰と帰るか、考えているように見えた

結局、誰とも帰っていなかった

たまたまかもしれない

家に帰った

坂本からメッセージが来ていた

「意外と普通やな」

「そうだな」と返した

それ以上は何も話していない

今日も特に変わったことはなかった

——でも、少しだけ中心にいる気がする

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ