第五十一話 我が家
最終回です。
魔族の協力と言う、予想外の状況になったが、おかげで行動予定が立てやすくなった。
立ち回りの詳細は説明しても仕方が無いと思う。虐殺行為だし、概要だけ説明しよう。
根神さんとも調整を行い、最終的にこの世界の人族はメソポ王国は全滅、メソポ王国以外の各国は1割ほど残す形にした。
各国の代表その他歴代召喚勇者に関連する連中は、石化魔法で処理して罪状の経緯を記した石碑を立てておいた。
知識階級は、前回の魔族の攻撃周期の時に武功を上げて、貴族になった連中の子孫を残す形だ。(勇者召喚しないで対応した時ね。神域の情報で、勇者との契約などを守らないのを問題だと思っていた連中を選んである。貴族でも問題と考えている連中はいたからさ。メソポ王国第二王妃アモサみたいにね。)
勿論、こいつらにも脅しは掛けてある。監視として亜人もいるしな。(亜人国に二度と勇者召喚させないように監視を命じてある。)
今回は亜人国の連中が本気を出した関係で、人族の連中も亜人達を不当な扱いをするのは間違いだと認識した。
亜人国の被害は総人口の3%程度だ。
妖精が多くいる大陸に国があるので、魔族対応もある程度は可能なのだ。戦闘から逃げ出す連中には石化の呪いを掛けたが、亜人は対象外にしてあったからね。
今回廃墟になった各国の街などは、遺跡になっていくんだろう。その辺の微調整は根神さんや魔族が行う形だ。個別にね。
俺は今、最終確認と調整で神域にいる。
紙 「根神さん、今回のこの世界対応は完了という事で良いですか?」
根神 「そうですね。この世界に溶け込んだクリミナルの存在も問題無いようにするのも終わりましたし、創平さんの能力で対応すべき因子や元素なども調整終わりましたので、完了ですね。お疲れさまでした。後は私の仕事です。」
紙 「結構かかりましたね。召喚時から5年ですか。ようやく日本に帰れますよ。クリミナルの処理も私の能力で対応した方が良いとはいえ、存在力があるので時間が掛かりましたから。(俺がこの世界にいることで、クリミナルの影響を中和処理したんだよ。)」
根神 「まあ、仕方が無いですよ。この世界に溶け込んだクリミナルの存在が馴染むのに時間が掛かりましたから。意志を持つアイテム等は創平さん預かりになったので、その対応もありましたので。でも期間が長くなった分、楽しめたでしょう?」
紙 「神代さんも酷いですよ。私専用装備として、他の魔法が存在する世界対応時用に、所持命令出すんですから。仕事させる気満々じゃ無いですか。知的生命体以外のデータは保存命令出すし。流石にアンデットモンスターに関しては拒否しましたが。神代さんも不衛生な物は除外でOK出しましたけど。根神さんの言う楽しめたって、根神さんが煩いから女性を凌辱しただけじゃ無いですか。効率化処理したので、楽しいと言うよりも家畜の種付けの気分ですよ。女性は快感で天国でしたけどね。天国を体験した後に、死の呪いを掛けて捨てたのは悪名を広めるのに効果がありましたけど。」
アイテムや装備どもは一度データ化してから俺が取り出すことで、存在力や理の違う世界でも存在できる形に調整しやがったんだ!
俺がアイテムを創った形になるから、他の世界でも存在が許可されるようになるそうだ。
装備どもが何も言わないのは、データ化してるからなんだよ。他のデータは素材として持ってろとのことらしい。
根神 「ははっ。諦めてください。創平さんみたいに、地上で調整しても影響が出ない神は珍しいんで、仕方が無いですよ。」
紙 「すでに諦めてます。そう言えば、日本に戻ったら、神代さんの天使が農作業の手伝いしてくれるって本当ですかね?わざわざ創って。」
根神 「その辺は報酬でもあるので、大丈夫ですよ。寿命が無くなった事で、周囲の認識がおかしくならないように調整する対応でもありますから。」
紙 「根神さんは、気が向いたらこっちの世界に遊びに来てもいいって言いましたけど、私は虐殺者ですから、来ない方が良いでしょう?知的生命体に恨まれていますから。今は恐怖の対象でも、憎しみの対象にその内変わりますよ。」
根神 「従魔のドラゴンやワイバーンに会う分には大丈夫ですよ。暗黒大陸の案内をして貰えば良いと思います。創平さんは果物が好きでしたよね?地球の”世界の三大美果”と同種の果物もありますよ。観光できなかったんですから。」
紙 「まあ、美味い果物とかは気になりますけど。従魔から解放して、危険性の低い猿棍”酩酊酒乱”とかの役に立ちそうなレアアイテムは複製して与えたので、奴らは私を友人として考えてくれているようです。遊びに来てくれって、元従魔も言ってましたけど…。そう言えば、世界の三大美果って人によって種類が変わるんですよね。一般的にはマンゴスチン、パイナップル、チェリモヤでしたっけ?チェリモヤは食ったこと無いんですよ。マンゴーやドリアンを世界三大美果に入れる人もいますよね。個人的には柿や桃、梨や林檎とか葡萄等の方が好みなんですけど…。」
根神 「神が強力な魔物の友人とか笑えますが、良かったじゃ無いですか。人と違って、ドラゴンやワイバーンは信頼関係を自分からは裏切りませんから。」
紙 「私が神の同類であることは、記憶にロックが掛かりましたから。無類の強さを持つ召喚勇者の従魔だったという認識になりましたので。友人と言うより戦友みたいな感じでしょうね。」
根神 「あ、そうだ。話は変わりますが、私が創ったマジックバッグは地球でも使えるので注意してください。我々が創った品は、世界の理や管理と別になりますから。」
紙 「了解です。私預かりの装備と同じってことですね。データ化してるので大丈夫です。しかし、この世界でも色々ありましたね。魔族対応の会合の時に、同胞の子孫が泣きつくのは想定していましたが、レプリカの武器で子孫なのを証明しようとして、私の怒りを買いましたし、インダース教国の巫女が同行していて、イタコ芸をするとは思いませんでしたよ。大体、同胞の血筋でも意味無いですよ。どこの世界に敵対しているのに、血を引いているだけで無条件に助けるアホがいるんですか?私からすれば、敵の味方をする裏切り者になるって考えはしないんですかね?」
根神 「ありましたねぇ。歴代勇者の魂は地球に回収されて、生命因子に戻っているのに、勇者の霊を呼び出すとか噴き出しましたよ。自分勝手な連中は、そこまで考えませんよ。都合のいい解釈をするだけです。」
紙 「イタコ芸とか、本人と証明できない癖に良くやりますよ。あれって、トランス状態になって潜在意識にある望みを口走るんですよね?催眠術みたいな暗示を前もって掛けられてて。その事実と証拠を突き付けてやったら、パニックを起こしましたけど。(根神さんが証拠のデータを送ってくれたんだよ。)」
根神 「この世界には霊もいますけど、魔物ですからねぇ。ゴーストとかレイスとか呪いの魔力で行動する残存思念ですし。」
紙 「神域の情報を出し過ぎるのも問題なので、対応に困りましたよ。イタコ芸やってる巫女は日本語話せないので、嘘つくんじゃねーって言うだけにすればよかったかもしれません。同胞は私からすれば昔の人なので、同じ日本人でも言葉遣い違いますし。ツッコミどころ満載でしたから。」
根神 「その辺は、今回の改善事項として報告を上げましたから、先輩が創平さんに次回以降仕事を頼む場合は、開示範囲を設定してくれますよ。余計な情報を開示しても記録や記憶にロックが掛かりますしね。」
紙 「地球の寿命が来てから、次元管理局の仕事はする形でお願いしたいんですけど。」
根神 「地上対応する必要がある世界は、それほど発生しないですよ。偶にです。」
紙 「偶にですかぁ?だと良いですけど。」
根神さんと話していると神代さんの時間軸調整が終わったようだ。この世界に5年もいたので、調整に多少時間が掛かるそう。神代さんも二重に存在しないように調整が必要だからさ。(この世界に転移した5年前に戻る関係でね。転移した直後の日本に戻るからさ。)色々と影響が出ないようにするのが、手間だって。
連絡用のモニター画面の様なモノが現れた。
神代 「創平さん準備できました。日本に戻って大丈夫です。」
紙 「分かりました。根神さん、お元気で。お世話になりました。」
根神 「こちらこそ。創平さん、ご協力感謝します。次に会う時は良いことしましょう!」
次元転移門を展開し、日本の我が家へ戻った。
根神さんが別れ際に変なこと言った気もするが、気のせいだろう。
神代さんと天使か?18歳位の見た目の女性がいる。美人さんだな。
紙 「お久しぶりで良いんでしょうか?神代さん。」
神代 「ごきげんよう。創平さん、お疲れさまでした。」
女性 「初めまして、紙 創平様。私は神代様の天使で、”天賀 みはる”と申します。よろしくお願いします。」
天使の女性がお辞儀する。
紙 「こちらこそ、よろしくお願いします。」
神代 「創平さん、天賀はこき使って良いですよ。頑丈ですから。うふ~んな機能も付いてるので、活用してください!」
紙 「…神代さん、気になったんですが、天使の苗字はもしかして?」
神代 「それはご想像に任せます。天賀も創平さんとするの問題無いですよね?嫌なら私が創平さんとしますけど…。」
みはる 「勿論です。神の同類である創平様のお相手は、天使として光栄なことです!経験は無いので、優しくしていただけると嬉しいですが、激しいのもOKです。」
…何とも言えない気分になった。天賀は顔を赤らめていやがる。神代さんが創ったのハッキリわかるね。
一仕事終えて、やっと我が家に帰ったのに。気苦労が増えそうだ。
紙 「二人共変なこと言わないように!からかうのは止めてください。…まあいいです。報酬は必要な時に、必要金額を順次頂ける形を取ると言う事で良いんですよね?」
神代 「ええ。次元管理局で、そのように手配済みです。必要事項を天賀経由で連絡してください。」
紙 「分かりました。それから、神代さんも私に仕事の依頼がある時は、天賀さん経由で連絡くれるという形で?」
神代 「そうですね。神託でも良いですけど。」
みはる 「創平様、私のことは、”みはる”とお呼びください。」
紙 「嫌だよ。日本では苗字で呼ぶのは普通のことだから。それから俺のことは、様付けじゃ無くて、さん付けな。」
天使の天賀は、外国からの留学生の形になっている。
次元管理局のペーパーカンパニーが良く分からない国家にある形になっているそうだ。各国の認識調整を行っているので、問題は無いらしい。
そこの国から来た形だ。
留学生なのに永住許可が出ている形になってるんだって。
スゲーな、次元管理局。
俺の報酬も次元管理局のペーパーカンパニーで仕事をした報酬扱いだから、税金とか問題無いって事らしい。申告用の書類もきっちりあるし。俺が海外に行ってたことになってるんだぜ。パスポートとかに出入国の記録まであって、問題無いようになってる。
流石は神様だよ。
日本に帰ってきても色々あるが、取り合えずゆっくりしたいんだけどねぇ。
次元管理局の仕事が無い事を祈りつつ、日常生活に戻った。
・・・偶に神代さんが遊びに来るの止めて欲しいんだけどね。暇なのかな?
仕事振られないだけでも良しとするか。
美女がいるのは目の保養のはずだが、何するか分からんからなぁ。
全く、やれやれだ。
何とか書き上げました。
読者の皆様、最後までお読み頂き有難うございます。
下手な文章ですみません。
この作品が読者の皆様の何かの参考になれば良いのですが…。
読者の皆様が良い作品に出合えることを祈りつつ、完結です。




